建築家の妻へようこそ
建築家の妻
(通称:建妻_けんつま)
建築家である夫の口癖や言論を忘れないようにするために(役に立つか立たないかはわかりません)ブログに忘備録として書き残しています。


建築家である夫は、様々な建物の設計をしており、応援をしたいと思っています。非常に納得のいく意見もあります。


ただ結婚できない男も建築家ですし、もちろん。そこまで偏屈ではないですが。


建築家という職能。
建築家という人間。
建築家という生活習慣、思考の癖。


はものすごいです。


こだわりや、執着心。感覚的なセンス。
特殊な人間の才能ではないかと思う反面。
それが、逆に怖くもあります。


建築家の妻である、みなさま。

建築家の友人である、みなさま。

建築家の恋人である、みなさま。


に対して

心より敬意を示して

届けたい「言葉」をお伝えできればと思っています。

日本ワインは本当に美味しくないのか?|テロワールで捉えれば多様なワインの可能性を十分に感じさせる、本当の日本ワインに出会う。

grapes on vineyard during daytime
記事の概要

日本ワインを「いつもと違うな」「美味しくない」「不味い」と感じ、フランスやイタリア等の欧州ワインに飲み慣れていれば当然「違うな」いう感想を抱くことがあると思います。日本のワイン事情として「日本ワイン」と「国産ワイン」の2種類の表記があり、表記によって誤解を招く結果になっていることも「美味しくない」と感じてしまう残念な理由の一つ。正真正銘の「日本ワイン」を選ぶことができれば、日本特有の繊細なテロワールを感じさせてくれるワインに出会えるはずです。

目次

なぜ日本ワインは美味しくないと思うのか?

  • いつも飲むワインと味が違う気がする
  • ワインの価格に対して、味が伴っていない
  • 概して、コスパが悪い

日本ワインを飲むたびに思うことはこんな感じ

日本で生産しているため、価格がどうしても高くなってしまったり
欧州ブドウと種類が違うため、味わいが思っているのと違う

味が違うな・・・

値段ほどに美味しくない

なんかコスパ悪くない?

なんて、声が聞こえてきてもおかしくない気がします。
というのも、いつもフランスワイン・イタリアワインなどに親しんでいる建築家の夫は

旅行先でご当地ワインを飲む度に

美味しくはないんだよね
でも、これはこれで、旅行気分が味わえるから良いんだよね

と、ワインの味ではなく、気分的なもので日本ワインを購入していました。

美味しいワインなら欧州ワインだけど、旅先の非日常では
ほかの味を楽しんでも良いかも!?みたいな

日本ワインと国産ワインの表記の違いで誤解されている

美味しくないと言われる主な理由は、日本ワインが140年もの歴史があり、長年質の悪いワインが出回ってしまったため、ネガティブなイメージが昔から定着していることです。
しかし、2018年の法整備(果実酒等の製法品質表示基準)により、「日本ワイン」と「国産ワイン」の2つの表記がなされ、「日本ワイン」を選べばワインの質が担保されるようになりました。

果実酒等の製法品質表示基準:https://www.nta.go.jp/publication/pamph/sake/winelabel.pdf

国産ワイン(昔の日本のワイン)
  • 日本国内で醸造されたワイン
  • 国外のブドウを使われている(ブドウの原産地は問われない)
  • 海外からの濃縮果汁が使用されている(輸送費削減のため、味の質は確実に落ちる)
日本ワイン(今の日本のワイン)
  • 日本国内で栽培されたブドウを100%使用して醸造されたワインのみ
  • 特定の地域で生産されたブドウを85%以上使用していれば、その地域の名前をラベルに記載することが可能

上記の違いなんて知っているわ!という方は

すごいです!

自分はこの違いについては、あまり気にしたこともなく、知りませんでした。
なので知っている方にとって

日本ワインの

味が美味しいかどうかは、これとは別問題です

でも、知っているか否かで、中身が違う。

「国産」って聞くと、なんだか良いイメージ湧きますよね!?
知らない方は、誤解されているだけかと思います。

なんでそういう表記にしたのか、ちょっとセンスがないなぁと思ったりしてしまいます。

日本ワインのレンジ相場が高すぎる|総じてコスパが悪い

とにかく日本ワインの価格は割高です。

ニューワールド系で1000円くらいの味のものが
日本ワインだと、3000円くらいだったり

欧州ワインの3000円くらいを目指そうとすると
日本ワインだと5000円くらいしたり

お店に行ってみると、少しがっくりしてしまうほど・・・

でも今回色々と勉強したので、ワインラベルについて少し知見が増えました。
良いワインを、ラベルから見抜くのも

経験ですね(いやっ、経験じゃなくてそれは知識!)

国産ワインではなく、日本ワインを選びましょう!

約140年の歴史と比較的新しいが、近年高まりつつある日本ワイン熱

日本人のほとんどは知りません、日本のワインが実は140年もの歴史を持っていることを。

世界のワインの歴史は古く、紀元前8,000年頃より存在すると言われています。それに比べると、日本のワインの歴史は新しく、140年ほどとなります。長らく鎖国されていた江戸時代から明治時代(1868~1912年)に移り、日本ワインの歴史が始まることになります。

現存する日本最古のワイナリー

そして、日本ワインの先駆け的な存在として、まるき葡萄酒(ワイナリー)は明治10年創業と、国内では老舗。

明治初期の頃は、食文化的な面でもワインが普及しておらず、またワインの製造技術が整っていなかったことなどから、日本の庶民一般に広まるということはありませんでした。当時のウイスキーも同じ部類になると思います。

日本ワインが広まるにあたり、甘口のワインが出回ったり、本来のワインの味ではないところをフォーカスされたりして
時間はかかりましたが
徐々に日本ワインの認知度は高まっていくことになります。

そして、2018年に日本ワインの法整備が整ったのを皮切りに、国内ワイナリーの数が一気に増えていっています。
また、意外かもしれませんが沖縄県と佐賀県を除く45都道府県にワイナリーが存在しているのも面白いです。

ということは県ごとに気候も土壌も違うので

日本ワインには豊かなテロワールが存在しているとも言えます。

これは試してみるのも面白いと思います。

日本のワイナリーの推移
  • 2019年:331箇所
  • 2020年:369箇所
  • 2021年:413箇所
  • 2022年:453箇所
  • 2023年:468箇所

代表的な日本ワインの品種「マスカット・ベーリーA」「甲州」

日本ならではのブドウ品種は「マスカット・ベーリーA」と「甲州」です。

これは割と聞いたことがある人は多いと思います。
スーパーでもよく置いている銘柄がこちらかなと思います。

「マスカット・ベーリーA」は、山梨県を中心に多くの地域で栽培されている黒ブドウです。明るい色合いで、チェリーやキャンディーのような、果実感のある軽やかな味わいが特徴です。

「甲州」は、山梨県を代表する白ブドウで、ワインが作られる前(1300年頃)から自生している、まさしく日本のブドウ。清涼感と繊細な香りが特徴で、主に白ワインとして使用されます。

日本ワインの品種でよく見るのはこのようなものですね。海外品種のブドウも使われています。

  1. マスカットベリーA
  2. 甲州
  3. メルロー
  4. シャルドネ
  5. カベルネ・ソーヴィニヨン
  6. 甲斐ノワール
  7. ヤマ・ソービニオン

美味しい日本ワインはこれ

紹介したワイナリーはこちら、まるき葡萄酒でした。ぜひお試しあれ!

楽天ROOMも始めましたので、是非こちらもチェックしてみてください!

建築家の妻(子育て・ワイン・ガジェット)

こちらは移転前のブログです。以前の記事は、是非こちらからご覧いただけると嬉しいです!

grapes on vineyard during daytime

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