キャンプ業界に暗雲?|コロナ禍で急増したキャンプ場は大丈夫?|キャンピングカーの「ケイワークス」が破産申請(社長が夜逃げ)

キャンプ業界に忍び寄る暗雲の一角、キャンピングカー購入の検討に入れていた「ケイワークス」の突然の破産申請。自分たちは幸いにも数ヶ月前にキャンピングカーの商談をしていて、あまりの価格の高さに躊躇して諦めました。
ハイエースが2024年に受注停止されていたことにより、キャンピングカーメーカー各社は新規受注をストップしていたので、中古車をカスタムしようと試みるも、どこの会社も中古車の持ち込み架装も断られる始末。
じゃあ、いつ受注再開できるか?
担当者に聞いたところ
「うーん、メーカー次第ですね。再開した場合でも、すでに順番待ちの後ろに並ぶことになります。状況が状況なので、明確な納期はお伝えできないです。」
納期はいつになるかは不明。注文もできない。中古車カスタムも受付していない。
だったら、一体この会社は何を売って1年間の利益を確保しているのだろう?
建築家の夫いわく
自分が相手側の会社であれば、キャッシュフローがあまりにもなさすぎて、中古車カスタムくらいでも始めるか!なんて、ことを考えるだろう。
と経営状況に、疑問を持っていました。
もし順番の後ろに並ぶのであれば、(高額な)手付金を支払ってください。近々ラインナップの値上げがあるので、月末までは今の価格でご案内できます。
という、納期は不明だけど、お金はくれと。
なんて・・・
無理強いな営業もあります。
突然のケイワークス破産申請
ちなみにケイワークスは業界の中でも高い評価を受けているキャンピングカーメーカーのひとつで、キャンピングカーを検討したことのある人なら名前を聞いたことはあるはず。
そして、私たちもその知名度の高さから検討に入れることにしたのです。
会社概要はこちら。
キャンピングカー製造販売のケイワークス(豊橋市下地町)は2022年12月期決算の売上高で20億円を達成した。業界有数の企業に育った。洗練されたインテリアデザインと高品質なバッテリーを売りに、ファミリーやシニア層らの支持を広げた。黒田功社長(54)は、20歳から中古外車店の営業職として活躍。1998年に独立して創業した。当時は、豊川市国府町で中古車や外車を販売していた。だが2000年代後半、東三河に大手中古車屋が進出。業界の競争も激化した。「撤退するか、キャンピングカーに挑戦するかの二択だった」と黒田社長。09年、強い覚悟で新規事業に挑戦した。
そして、ネットニュースにこの記事が流れてきて
・・・ん?

何があった?
と、記事を読み進めたのですが。
「社長が夜逃げ、トンズラ」なんて、まさか・・・釣り記事かな?
と思ったほどの衝撃でした。
今回の衝撃の倒産ニュースは、なんとかお金を工面できて、不利な条件の契約を巻くことができた方には、あまりにも不都合な出来事です。キャンピングカーを待ち遠しく、待っている同志の方の痛みもわかります。
こんなことはあってはならないし・・・
正直
「まじか・・・」
「これは、やばい・・・」
と戦慄が走ります。
問題点について、建築家の夫が言うには
建物をつくる際の契約は「着手金、中間金、完成金」と工事を進めて出来高払いで、施主側の過剰なリスク(工事途中で倒産して泣き寝入りになるリスク)を防ぐため、各工事が完成した都度、その部分のみ少しずつ支払っていくと言う仕組み。
建物価格が5000万円だとして、着工金が5000万円。工期が12ヶ月だとすると、どう考えても10ヶ月分くらい、まったく動きのないお金が生まれることになるのです。
仮に、建設会社が5000万円のうち、3000万円に手をつけてしまい、投資に回して、3500万円にしてもいいのです。2000万円になる場合もあるでしょう。
マイナスになってしまったら、工事できません。これがたまりにたまった負債です。
みたいなことですかね?
足らない分を、新しい客から巻き上げたお金で補填して、なんとかその場を凌ぐ。
その連続は
まさに自転車操業・・・
よりタチが悪そう。
ダメなことをわかっていながら、続けていく。
いつかは良くなるかもしれないと
思っていたのかもしれませんが。(ナンピンや、損切りの難しさ)
経営的には見切りを早くつける方が
多方面で迷惑はかからなかったと思います。
建築家の夫が大好きな「脱・税理士スガワラくんの解説」は少し違う見解だった・・・
動画で特に印象的だったのは、今回は社長の「トンズラ、夜逃げ」などと投げかけている人が多い中
冷静に一刀両断
随分と前から弁護士にも相談しているはずで、計画的に倒産している。
キャンプブームがきていたため、増産に対応するため、展示場などに過剰な設備投資が原因だろうと。
そして、ブームが去り、2024年3月にハイエースの生産停止も重なり
キャンピングカーの製作もできず、納品できないため、徐々に手元資金に余裕がなくなって
ついに資金がショートしたとの見解。
ちょうど行政と協定を結んでいたのに何故言わないんだ?
なんで一言も言わないの?失礼極まりない!
といったコメントに対して
倒産寸前なんて、言えるわけないだろ。
もし、言ったら・・・顧客が不安になって、会社に悪影響を及ぼす。
とのことで、会社側の立場(内情)に対して、どういう気持ちなのか?というところも顧問税理士の立場として解説してくれています。
急に巻き起こったブームが「一過性のもの」「持続性のあるもの」のどちらなのか
経営者が判断を見誤ったことがことの発端
どんなに業績が好調であっても、工場の規模拡大は慎重に行うべきだということの戒めの動画でした。
キャンピングカー業界のブームは終わったのか?終わるのか?
コロナ禍の外出規制など、接触リスクが少ないとのことで一気に広まったキャンプブーム。
キャンピングカーも同様に、注文が殺到することになり、品薄に。需給バランスが崩れ、車の中古車市場も急騰して、キャンピングカーも一気に値上がり、資産価値が高まりました。
中古車市場の値上がりは異常なほど、ランクルやハイエースだけでなく、車という車が注文できない状況になって、取り合いの状態に。
そしてコロナ禍が過ぎ、市場全体は一時は落ち着きを見せるものの、その火種はまだ消えておらず、ハイエースの受注停止が拍車をかけました。
少し調べてみたのですが
キャンピングカー業界(キャンプと同じと見るなら)が上向いていましたが、「レジャー白書2024」によると
キャンプ人口が一昨年2022年にピークを迎え、キャンプ関連用品の市場需要も一年遅れて昨年2023年にピークを迎えた。人口が減少する中で、業界を維持していくために施設はサービスの充実を、用品メーカーは製品の品質(クオリティ)を向上させていくことが参加人口と収益の確保していくことにつながる。今後、はより一層、施設やメーカーの手腕が問われそうだ。

つまり、キャンプブームは2022年にピークアウトしていた!
これは結構衝撃。
なんか、一時期「キャンプブームは終わった」「もうキャンプはやめた」「キャンプをやめた理由」
そんな記事を見かけたことはあったけど、自分たちは割とこれからキャンプしたい欲が再燃しているので、どこかズレているのかしら・・・
キャンプ用品は、実はブームが去った今が買い時
すでにバブルは弾けているし、今は在庫調整期間。キャンピングカーもキャンプ用品も耐久消費財なので、つまり、在庫を消化して、一巡するまでは需要は小さくなるとの見方。
ということは・・・
実は、今が買い時?
買い時だと思います。
キャンプブームのレガシー(遺産)を存分に楽しみたいと思っています。
- セールもちょくちょく見かけ、一時急騰していた人気商品が定価で買える
- ブームにより商品ラインナップが充実した
- キャンプ用品の選択肢が多い
- 安いのに、品質の高い製品が増えた
- キャンプの始め方などの、ノウハウ本が増えて、ハードルが下がった
- 新しくて綺麗なキャンプ場が増えた
- キャンプ場の予約がしやすくなった
- キャンプスタイルの多様性が認知された(ソロ、ファミリー、グループ)
- キャンプは防災対策になる
- マナーが良くなった(今も続けている人は、たぶん知識のある人と信じたい)
でも今後一気に消沈する可能性もあるのでは?
新規オープンのキャンプ場を多く見かけます。
みんな、最近キャンプ行ってるかな?
疲れたー!
といって、億劫になっていたり、もうやめた人もいるのかも。
キャンプ場について、コロナ禍のブーム時期は予約することすら困難でした。
でも、今は割と気にせず予約できる!
人気のキャンプ場はもちろん困難だけど、その周辺のキャンプ場は徐々に空きが目立っていると思います。
キャンプ場の予約しやすさ(今始める人にとってはありがたい)
一時期のブームは去っていると実感できます。(キャンプ場が増えたので、分散されているのかもしれません)
突然閉鎖はしないと思っていますが
高規格キャンプ場としてオープンした場合多額の借入金があると思うので
キャッシュフローが少なくその返済ができないようであれば、今後運営を中止せざるを得ないキャンプ場も出てくるかもしれません。
ということで
自転車操業の期間に入る時点で、そもそも破綻してた気がしますが。
「ケイワークス」は、どこかで、取り返しのつかない損害が出たのでしょうか。
インフレで材料費の価格高騰があり、既に契約済みの車両契約に対して、追加金額の請求ができないなどもありそうです。
建築会社の立場に立てば、物価上昇による材料費高騰はお客さんに請求できます。かなり言いにくいですが、だって赤字になってしまうんですから、仕方がありません。言うしかないのです。
でもお客さんだって払える人ばかりではないし、他の会社との競争も激化していたのかもしれません。
そんな、住宅業界の出来高支払いみたいなことが、ある程度の高額商品の支払いにも当てはめた方がいいのかなということを思いました。
完成車が納車された時点で、内装を着手する時に支払う着手金、完成時に支払う金額。この3段階で支払い時期を前倒ししないように、変えていった方がいいのかもしれません。
いや、違います。
キャンピングカーメーカーは、この支払い方法をすでに取り入れています。
というか一般的です。
でも
一括で支払ってくれと言う条件でないと売らない。
などという異常な条件
不利な条件を押し通させてしまったことが
今回の不幸な出来事の始まりなのかもしれません。
ということで、何事も適正なリスクを取ると言うことが、教訓です。
「モノが欲しい」という欲望は抑えきれませんので、そのリスクが盲目になってしまったのかもしれません。
でもその欲望よりもまず、そのリスクは適正か?
正当な支払いなのか?このタイミングで払うべきなのか?
は常に考えておくべきだということ学びました。
ということで
皮肉にも、金欠な我が家には近々
新しいハイエースDX(圧倒的な廉価グレード)がやってきます。

今回のニュースで、支払いをいつにするべきか、少し躊躇します。
だってトヨタだよ?
絶対に潰れないし、大丈夫よ。
でも絶対はないし、今後トヨタが傾くこともあるかもしれない。
注文住宅の業界にも近々衝撃のニュースがあるかもしれない。
倒産が倒産を呼ぶ。
ほかのキャンピングカーメーカーも同様に苦しい経営状況なのではないかと思います。
急激に大きくなった市場に対して、投資は必要ですが、引き際というのは難しいモノ。
世の中が不安定になる中で、適正なリスクとは何か?日本円という単一貨幣しか持たないことのリスクを痛感しているこの頃です。

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建築家の妻(子育て・ワイン・ガジェット)
こちらは移転前のブログです。以前の記事は、是非こちらからご覧いただけると嬉しいです!