ワイン好きだけど詳しくない人へ。料理と一緒に覚える、初心者向けワインのロードマップ10本【赤・白・泡の選び方比較表つき】

ワインは好きだけど、何を選べばいいのかよくわからない。そんな人はかなり多いと思います。ぶどう品種や産地、赤と白の違い、料理との相性など、気になることは多いのに、どこから覚えればいいかが見えにくいからです。そこで大事なのが、いきなり知識を詰め込むのではなく、順番に飲みながら違いを知っていくことです。この記事では、初心者でも比較しやすいワイン10本を、料理との相性と一緒に整理しました。今日の食事に合わせながら読めるので、ワインの入り口として使いやすい内容です。
ワインは好き。
でも、何を選べばいいかよくわからない。
そんなとき、品種名や産地だけを見ても、初心者には少し難しく感じます。
でも「魚に合う」「肉に合う」「和食に合う」といった料理との相性がわかると、一気に身近になります。
ワインは、知識だけで覚えるよりも、普段の食卓と結びつけて覚えた方がずっとわかりやすいです。最初は全部覚えなくて大丈夫です。
まずは、白と赤を少しずつ比べながら、「自分はどんなタイプが好きか」を知るところから始めてみてください。
ワイン初心者は、まず料理と一緒に覚えるのがおすすめ
ワインは、品種名や産地名だけで覚えようとすると少し難しく感じます。
でも、魚介に合う、肉に合う、和食に合う、といった形で料理と一緒に覚えると、一気に理解しやすくなります。
建築家の夫が、普段からよくWEB検索していて、買わずにワインの知識だけを貯めているワイン専門店のエノテカ(ENOTECA)の商品紹介や特集でも、味わいだけでなく料理との相性がかなり重視されています。
たとえば、シレーニのソーヴィニヨン・ブランは幅広い料理に合う白、グレイス グリド 甲州は料理との相性を第一に考えた白、エスパス・オブ・リマリ・スパークリング・ロゼはさまざまな料理と相性が良いロゼスパークリングとして紹介されています。
初心者のうちは、ワインの知識を増やすことよりも、まずは自分の食卓の中で気軽に飲みやすい1本を見つけることの方が大切です。
まず全体像がわかる比較表
ワイン選びで迷いやすい人向けに、最初に全体像がわかる表をまとめました。
この10本は、白、赤、日本ワイン、泡の流れで違いが見えやすく、価格帯もおおむね1,650円〜3,520円に収まっています。
ワンコインで買えるワインもありますが、よりブドウ品種の味わいをしっかりと感じられるものは、少し高いですが、この価格帯になります。
コンビニワインで1000円程度でも味わいの違いはもちろん感じられますが、最初だからこそ、まずはしっかりと味を記憶できるような、ベンチマークになるようなワインを選んでいます。
シレーニのソーヴィニヨン・ブラン
シレーニのシャルドネ
862・リースリング・トロッケン
シレーニのピノ・ノワール
マプ・レゼルヴァ・カベルネ・ソーヴィニヨン
モンテス・アルファ・シラー
ホンジョー 甲州 シュール・リー
グレイス グリド 甲州
シレーニのメルロ
エスパス・オブ・リマリ・スパークリング・ロゼ
| No. | ワイン名 | タイプ | 味わいの方向 | 合わせやすい料理 | 価格目安 | 向いている人 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | セラー・セレクション・ソーヴィニヨン・ブラン | 白 | 爽やか・軽快 | サラダ、魚介、前菜 | 2,000円台前半 | すっきり白が好き |
| 2 | セラー・セレクション・シャルドネ | 白 | 果実感・やや厚み | 鶏肉、クリーム系、刺身 | 2,000円台前半 | まろやかな白が好き |
| 3 | 862・リースリング・トロッケン | 白 | 繊細・透明感 | 白身魚、ハム、軽い前菜 | 3,000円台前半 | 酸のきれいな白を知りたい |
| 4 | セラー・セレクション・ピノ・ノワール | 赤 | 軽やか・果実味 | きのこ料理、焼き鳥、和食 | 2,000円台前半 | 軽い赤から入りたい |
| 5 | マプ・レゼルヴァ・カベルネ・ソーヴィニヨン | 赤 | 力強い・王道 | ハンバーグ、焼き肉、赤身肉 | 2,000円前後 | しっかり赤を知りたい |
| 6 | モンテス・アルファ・シラー | 赤 | 濃いめ・スパイス感 | ステーキ、BBQ、濃い味の肉料理 | 3,000円台前半 | 重めの赤が好き |
| 7 | ホンジョー 甲州 シュール・リー | 白 | 軽快・旨み | 刺身、天ぷら、和食全般 | 2,000円前後 | 日本ワインを試したい |
| 8 | グレイス グリド 甲州 | 白 | きれい・食中酒向き | 天ぷら、唐揚げ、和惣菜 | 2,000円台後半 | 和食に合う白を探したい |
| 9 | セラー・セレクション・メルロ | 赤 | 丸み・やさしい | 煮込み料理、ミートソース、鶏の照り焼き | 2,000円台前半 | カベルネは重すぎる人 |
| 10 | エスパス・オブ・リマリ・スパークリング・ロゼ | 泡 | 辛口・フルーティー | サーモンマリネ、チーズ、軽食 | 1,000円台後半 | 気軽な泡がほしい |
最初はこの6本から始めると失敗しにくい
いきなり10本すべてを揃える必要はありません。
初心者なら、まずは白3本・赤3本の6本から始めると、ワインの違いがかなり見えやすくなります。
・ソーヴィニヨン・ブラン(白)
・シャルドネ(白)
・リースリング(白)
・ピノ・ノワール(赤)
・カベルネ・ソーヴィニヨン(赤)
・シラー(赤)
この6本を順番に飲むと、白にも「すっきり系」と「ふくらみのある系」があること、赤にも「軽いもの」と「しっかりしたもの」があること、さらに重めの赤にも「キャラクターの違い」があることが自然に見えてきます。
1本目 セラー・セレクション・ソーヴィニヨン・ブラン
ニュージーランドのマールボロ産で、2025年ヴィンテージ、税込2,420円、レビュー4.4。エノテカではフレッシュでクリア、幅広い料理に合う1本として紹介されています。
このワインは、すっきりした白ワインの基準にしやすい1本です。
爽やかで軽快なので、初心者でも味の方向がつかみやすいのが魅力です。
合わせやすい料理は、サラダ、カルパッチョ、生牡蠣、白身魚などです。
魚介や前菜に合わせる白を探している人には、とても入りやすいと思います。
こんな人に向いています。
キリッとした白が好きな人
魚介と合わせたい人
最初の1本で失敗したくない人
すっきり白の基準になる1本
【おすすめ度】★★★★★
【タイプ】白
【味わい】爽やか・軽快
【価格目安】2,000円台前半
【合わせやすい料理】サラダ、カルパッチョ、魚介、前菜
2本目 セラー・セレクション・シャルドネ
こちらもシレーニのワインで、2024年ヴィンテージ、税込2,420円、レビュー4.4。華やかなアロマと芳醇な果実味が特徴で、刺身やハーブチキンと相性が良いと案内されています。
ソーヴィニヨン・ブランと比べると、こちらは少し丸みや厚みがあります。
白ワインの中にも、軽快なタイプとふくよかなタイプがあることがわかりやすい1本です。
合わせやすい料理は、鶏肉のソテー、クリーム系の料理、ハーブチキン、お刺身などです。
こんな人に向いています。
まろやかな白が好きな人
すっきりしすぎる白は少し物足りない人
料理としっかり合わせたい人
白にも「ふくらみ」があるとわかる1本
【おすすめ度】★★★★★
【タイプ】白
【味わい】果実感・やや厚み
【価格目安】2,000円台前半
【合わせやすい料理】鶏肉、クリーム系、刺身、ハーブチキン
3本目 862・リースリング・トロッケン
ドイツ・モーゼル産で、2022年ヴィンテージ、税込3,520円、レビュー4.2。古樹由来の旨味とミネラル感が魅力とされ、リースリングは土地を表しやすい品種としても紹介されています。
この1本で知りたいのは、酸のきれいさと繊細な白のおもしろさです。
ソーヴィニヨン・ブランより静かで、シャルドネより透明感がある。そんな違いが見えやすい白です。
合わせやすい料理は、白身魚、生ハム、前菜、軽めの中華などです。
こんな人に向いています。
きれいな酸が好きな人
派手すぎない白を試したい人
白ワインの幅を広げたい人
酸のきれいさと繊細さを知る1本
【おすすめ度】★★★★☆
【タイプ】白
【味わい】繊細・透明感
【価格目安】3,000円台前半
【合わせやすい料理】白身魚、生ハム、前菜、軽い中華
4本目 セラー・セレクション・ピノ・ノワール
シレーニのピノ・ノワールは税込2,420円で流通しており、スタッフレビューでは果実味が豊かで、渋みが少なく、初心者にもすすめやすいタイプとして紹介されています。
赤ワインの入口としてかなり使いやすい1本です。
赤ワインは重い、渋いというイメージを持っている人でも、比較的入りやすい軽やかさがあります。
合わせやすい料理は、きのこのソテー、焼き鳥、鶏の照り焼き、和風の煮物などです。
和食にも寄せやすいので、家での食事に合わせやすいのも魅力です。
こんな人に向いています。
軽い赤から入りたい人
赤ワインに苦手意識がある人
和食にも合わせたい人
軽い赤の入り口になる1本
【おすすめ度】★★★★★
【タイプ】赤
【味わい】軽やか・果実味
【価格目安】2,000円台前半
【合わせやすい料理】きのこ料理、焼き鳥、和食、鶏の照り焼き
5本目 マプ・レゼルヴァ・カベルネ・ソーヴィニヨン
チリ産で、2023年ヴィンテージ、税込2,035円。エノテカでは、熟した果実のアロマと丸みのあるタンニンを持つスタイルとして紹介されています。
こちらは、しっかりした赤ワインの基準になる1本です。
ピノ・ノワールのあとに飲むと、赤ワインの軽い・重いの違いがかなりはっきりわかります。
合わせやすい料理は、ハンバーグ、焼き肉、赤身のステーキ、ボロネーゼなどです。
肉料理と合わせると、赤ワインの王道感がよく見えます。
こんな人に向いています。
肉に合う赤を知りたい人
王道のしっかり赤を試したい人
赤ワインの基準を作りたい人
「しっかり赤」の基準になる1本
【おすすめ度】★★★★★
【タイプ】赤
【味わい】力強い・王道
【価格目安】2,000円前後
【合わせやすい料理】ハンバーグ、焼き肉、赤身肉、ボロネーゼ
6本目 モンテス・アルファ・シラー
チリ産、2022年ヴィンテージ、税込3,300円、レビュー4.3。モンテスの看板シリーズのロングセラーで、濃厚すぎずバランスのよいシラーとして紹介されています。
この1本でわかるのは、重めの赤にも違いがあることです。
カベルネ・ソーヴィニヨンが王道のしっかり赤だとすると、こちらは少しスパイス感や厚みの方向が見えやすい1本です。
合わせやすい料理は、ステーキ、BBQ、ラム、濃い味の肉料理です。
こんな人に向いています。
重めの赤が好きな人
カベルネとの違いを知りたい人
スパイス感のある赤を試したい人
重めの赤の中にある「スパイス感」を知る1本
【おすすめ度】★★★★☆
【タイプ】赤
【味わい】濃いめ・スパイス感
【価格目安】3,000円台前半
【合わせやすい料理】ステーキ、BBQ、ラム、濃い味の肉料理
次に足したい4本
導入の6本で大きな違いが見えてきたら、次に足したいのが日本ワイン、中間の赤、泡です。
ここからは、自分の好みをもう少し細かく分けていく段階です。
ホンジョー 甲州 シュール・リー
山梨県のワインで、2024年ヴィンテージ、税込1,980円、レビュー4.2。フレッシュな果実味と酵母由来の旨味が魅力とされています。
刺身、天ぷら、冷奴、焼き魚など、和食全般と相性が良いです。
日本の食卓にそのまま入れやすい白を探している人に向いています。
日本ワインの入口にぴったり
【おすすめ度】★★★★☆
【タイプ】白
【味わい】軽快・旨み
【価格目安】2,000円前後
【合わせやすい料理】刺身、天ぷら、冷奴、和食全般
グレイス グリド 甲州
山梨産、2024年ヴィンテージ、税込2,750円、レビュー4.2。料理との相性を第一に考えた親しみやすい味わいとして掲載され、グレイスワインは甲州を世界に知らしめた名門ワイナリーとしても紹介されています。
天ぷら、唐揚げ、和惣菜、塩焼きの魚などに合わせやすく、和食に寄り添う白を探している人に使いやすい1本です。
和食に寄り添う、きれいな白
【おすすめ度】★★★★☆
【タイプ】白
【味わい】きれい・食中酒向き
【価格目安】2,000円台後半
【合わせやすい料理】天ぷら、唐揚げ、和惣菜、塩焼きの魚
セラー・セレクション・メルロ
シレーニのメルロは、芳醇な果実味とやさしいタンニンが魅力で、家庭料理にも寄り添う1本として紹介されています。
ミートソース、煮込みハンバーグ、鶏の照り焼き、デミグラス系などと合わせやすく、ピノ・ノワールより少し厚みがほしいけれど、カベルネは重すぎる人にちょうどよい中間の赤です。
やわらかい赤の「中間地点」
【おすすめ度】★★★★☆
【タイプ】赤
【味わい】丸み・やさしい
【価格目安】2,000円台前半
【合わせやすい料理】煮込み料理、ミートソース、鶏の照り焼き、デミグラス系
エスパス・オブ・リマリ・スパークリング・ロゼ
税込1,650円、レビュー4.4。1,000円台のおすすめ泡として紹介され、生き生きとしながらも繊細な泡、キレのあるドライなスタイルとされています。スタッフレビューではサーモンマリネやチーズ系スナックとの相性も案内されています。
サーモンマリネ、チーズ、軽食、前菜などに合わせやすく、乾杯用や食前酒としても使いやすい1本です。
気軽に楽しめる泡ワイン
【おすすめ度】★★★★☆
【タイプ】スパークリング・ロゼ
【味わい】辛口・フルーティー
【価格目安】1,000円台後半
【合わせやすい料理】サーモンマリネ、チーズ、軽食、前菜
料理別に選ぶなら、この分け方がわかりやすい
魚介や前菜に合わせたいなら
ソーヴィニヨン・ブラン
リースリング
エスパス・オブ・リマリ・スパークリング・ロゼ
鶏肉やクリーム系に合わせたいなら
シャルドネ
メルロ
和食に合わせたいなら
ホンジョー 甲州 シュール・リー
グレイス グリド 甲州
ピノ・ノワール
肉料理に合わせたいなら
マプ・レゼルヴァ・カベルネ・ソーヴィニヨン
モンテス・アルファ・シラー
このように整理すると、品種名がまだよくわからなくても、今日の食事に合わせて選べるようになります。
最初の目標は「詳しい人になること」ではなく「自分で選べるようになること」
ワインの世界は、入り口から情報量が多いです。
ぶどう品種を覚えようと思えばたくさんあるし、産地を見始めると国や地域が無数に出てくる。
さらに、作り手、年代、熟成、格付けなど、深く知ろうと思えばどこまでも深くなります。
だから最初に大事なのは、全部を理解しようとしないことです。
はじめの段階で目指したいのは、
「ワイン博士になること」ではなく、
自分が好きな方向がわかって、自分で選べるようになることです。
STEP1 まずは「自分の好み」を言葉にする
ワインに詳しくなりたいと思うと、最初に知識を増やそうとしがちです。
でも、本当に最初にやるべきなのは、暗記ではなく観察です。
まずは、自分が何をおいしいと感じるのかを見ていくことから始めます。
たとえば、飲んだときにこんなことを考えてみるだけでも十分です。
- 軽いか、重いか
- すっきりしているか、濃いか
- 甘さを感じるか、辛口に感じるか
- 香りが華やかか、落ち着いているか
- 渋みが心地いいか、強すぎるか
- また飲みたいか、1杯で十分か
ここで大事なのは、専門用語を使おうとしないことです。
「ベリーの香り」「ミネラル感」などの言葉を知らなくても大丈夫です。
むしろ最初は、
「フルーティーで好き」
「ちょっと酸っぱく感じる」
「重たすぎて疲れる」
「食事と一緒だとおいしい」
くらいの感覚的な言葉の方が自然です。
ワインの理解は、知識から入るより、
自分の感覚を言葉にするところから始めた方が長続きします。
STEP2 最初は「ぶどう品種」を軸に覚える
ワインの入口として、まず何を軸に見るか。
これは人によって考え方もありますが、初心者にとっていちばんわかりやすいのは、産地より先に、ぶどう品種で捉えることです。
理由はシンプルで、比較しやすいからです。
同じお店でも、同じ品種を何本か見つけやすいですし、
「前に飲んだあの品種、好きだったな」という記憶にもつながりやすい。
まずは、代表的な品種をざっくり体験してみるだけで、味わいの地図が少し見えてきます。
最初に触れやすいのは、このあたりです。
白ワインでまず知っておきたい品種
- シャルドネ
- ソーヴィニヨン・ブラン
- リースリング
赤ワインでまず知っておきたい品種
- ピノ・ノワール
- メルロー
- カベルネ・ソーヴィニヨン
- シラー(シラーズ)
この7種類くらいを、少しずつ飲み比べていくだけでも十分です。
ここでのポイントは、正確に覚えることではなく、
「この品種はだいたいこんな雰囲気なんだな」と感じることです。
たとえば、
- ピノ・ノワールは軽やかで繊細な方向
- カベルネ・ソーヴィニヨンはしっかりめで力強い方向
- ソーヴィニヨン・ブランは爽やかですっきりした方向
- シャルドネは丸みや厚みを感じやすい方向
こうした大まかな印象がつかめるだけで、ボトルを見る目がかなり変わります。
STEP3 次に「国や地域」で違いを見る
品種の輪郭が少し見えてきたら、次は産地が面白くなります。
ワインは、ただのぶどうのお酒ではなく、土地の個性がかなり表れる飲み物です。
同じぶどう品種でも、どこで育ち、どう作られるかで印象が変わります。
たとえば、同じシャルドネでも、
- フランスは落ち着いていて繊細
- アメリカは果実感が強くふくよか
- オーストラリアは親しみやすく飲みやすい
- 日本はやわらかくきれい
というふうに、ざっくり方向性が違って感じられることがあります。
最初から細かい地域まで追わなくても大丈夫です。
まずは国単位で、雰囲気の違いをつかめれば十分です。
初心者が比較しやすいのは、たとえばこんな国です。
- フランス
- イタリア
- スペイン
- アメリカ
- チリ
- 日本
ここでも全部を一気に覚える必要はありません。
まずは2〜3か国くらいで、「同じ品種でも違う」という体験をしてみるだけで、ワインの見え方は一段深くなります。
STEP4 「軽い・重い」の地図を持つ
ワイン選びで困りやすいのは、ボトルを見ただけでは味の濃さが分かりにくいことです。
だからこそ、頭の中にざっくりした地図を持っておくと便利です。
たとえば赤ワインなら、
- 軽め:ピノ・ノワール
- 中間:メルロー
- 重め:カベルネ・ソーヴィニヨン、シラー
白ワインなら、
- 軽め:ソーヴィニヨン・ブラン
- 中間:リースリング
- やや厚みあり:シャルドネ
もちろん例外はあります。
でも最初のうちは、それで十分です。
この地図があると、
「今日は軽く飲みたい」
「肉料理に合わせたいから少ししっかりめがいい」
といった選び方がしやすくなります。
知識として覚えるというより、
自分の飲みたい気分とワインの方向性を結びつけられるようになることが大事です。
STEP5 香りは細かく当てようとしなくていい
ワインの世界で挫折しやすいのが、香りの表現です。
カシス、ブラックチェリー、スミレ、なめし革、湿った土、トースト、バニラ。
こういう言葉を見ると、一気にハードルが上がります。
でも、最初はそんなに細かく当てなくて大丈夫です。
まずは大きなグループで分ければ十分です。
- 果物っぽい
- 花っぽい
- ハーブっぽい
- スパイスっぽい
- 木っぽい
- 土っぽい
このくらいの粗さで感じるだけでも、立派な観察です。
香りを当てるゲームになると苦しくなりますが、
「このワインは明るい果物の感じがする」
「少し木っぽい香りがして落ち着いている」
くらいの捉え方なら、自然に楽しめます。
ワインは、正解を言い当てるものではなく、
感じたことを少しずつ言葉にしていくものだと思った方が、長く楽しめます。
STEP6 料理との相性で覚える
ワインは単体で勉強しようとすると、知識が頭の中でばらけやすいです。
でも、料理と結びつくと記憶に残りやすくなります。
たとえば、
- ソーヴィニヨン・ブランは魚介やサラダと合わせやすい
- シャルドネはクリーム系や鶏肉と相性がいい
- ピノ・ノワールは和食やきのこ料理とも合わせやすい
- カベルネ・ソーヴィニヨンは赤身肉に合わせやすい
- リースリングは中華や辛みのある料理と相性がいいことがある
こうした体験があると、ワインが一気に実用的になります。
「この料理には何を合わせよう」と考えられるようになると、
ただ知識を増やすだけではなく、日常の楽しみとしてワインが入ってきます。
詳しくなるうえで大事なのは、
難しいことを知ることより、
実際に使える記憶を増やすことです。
STEP7 ラベルの見方を少しずつ覚える
少し慣れてきたら、ワインのラベルも読めるようになると楽しくなります。
最初に見るべきポイントは、そんなに多くありません。
- 国名
- 地域名
- ぶどう品種
- 生産者
- ヴィンテージ
- アルコール度数
特に初心者のうちは、アルコール度数も意外とヒントになります。
ざっくりですが、度数が低めなら軽やかに感じやすく、度数が高めなら濃く力強く感じやすい傾向があります。
ラベルが読めるようになると、
お店で見たときに「何も分からない」状態から抜けられます。
全部は分からなくても、
「この品種で、この国で、このくらいの度数なら、自分の好みに近そう」
と考えられるようになるだけで、かなり前進です。
STEP8 自分の定番を3本持つ
いろいろ試し始めると、逆に軸がぶれてしまうことがあります。
だからこそ、途中で自分の定番を持つことがとても大事です。
たとえば、
- 普段飲みにちょうどいい白
- 失敗しにくい赤
- 少し特別な日に飲みたい1本
この3本があるだけで、ワイン選びに基準ができます。
新しいワインを飲んでも、
「定番のあれより軽い」
「こっちの方が果実感がある」
というふうに比較できるようになります。
基準があると、学びが散らばりにくくなります。
詳しくなる人ほど、実はこういう自分の軸を大事にしています。
STEP9 ときどき少しだけ上の価格帯も飲んでみる
毎日高いワインを飲む必要はありません。
でも、ずっと安価なものだけだと、違いが見えにくいこともあります。
だから、たとえば月に1回くらい、
普段より少しだけ上の価格帯を試してみるのはおすすめです。
そうすると、
- 香りの広がり方
- 味のまとまり
- 余韻の長さ
- 雑味の少なさ
のような違いが、体感としてわかりやすくなります。
この体験があると、
単に値段が高い安いではなく、
「何にお金がかかっているのか」を少し感じられるようになります。
ワインの理解は、知識だけではなく、
比較体験の積み重ねで深くなっていきます。
まとめ
ワインは、知識だけで覚えようとすると少し遠く感じます。
でも、料理と一緒に見ていくと、一気に身近になります。
今回の10本は、すっきりした白、ふくらみのある白、酸のきれいな白、軽い赤、しっかりした赤、スパイス感のある赤、和食に合う日本ワイン、気軽に飲める泡という流れで、初心者が比較しやすいように並べています。
ワインは好きだけど、何を選べばいいかわからない。
そんな人ほど、料理と一緒に覚えていくと、自分の好みがかなり見えやすくなるはずです。
まずは気になる1本から、普段の食事と一緒に試してみてください。
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