伊豆半島〜河口湖の車中泊旅|ずぼら車中飯|足るを知る。これでいい、がオレ史上最高。読むと無性に車中泊がしたくなる記事

車中泊で食べるご飯が車中飯。調理なんてしなくてよい、お惣菜と酒さえあれば足りる。読むと無性に車中泊を始めたくなる。そんな記事になっているので、覚悟して読んでください。これでいいの?こんなの車中飯じゃない!いや、これでいい。足るを知る。それこそまさに車中飯の真髄。
静岡県と山梨県。
伊豆半島を回って、河口湖まで行くような車中泊の旅をするとき、毎回ひそかに楽しみにしている時間がある。
それが、夜の酒の肴を探してスーパーを回る時間だ。
旅先に着いて、景色を見て、風呂に入って、それで終わりじゃない。
むしろ、そのあとが本番みたいなところがある。
今晩は何を食べるか。何を飲むか。
ご当地スーパーに入って、鮮魚や惣菜の棚を見ながら考える時間が、かなり好きだ。
順番としては、酒を先に決めるというより、だいたい料理が先。
うまそうな刺身があれば日本酒が浮かぶし、少し濃いめの惣菜が並んでいれば赤ワインもいい。
ビールはたぶんいつでもうまい。
でも、何を飲むかは、その日の棚を見てから決めたい。
旅先の夜は、その場で決めるからいい。
予定していないものに出会う感じがある。
なにより伊豆半島には史上最高のスーパーがある。(勝手に成城石井の比ではないと思っている・・・)
それが「フードストアあおき」だ。
自分で料理なんてしなくても、最高の惣菜がここにはあり、いつでも最高の車中飯になるのだ。
今回もそんな夜でした。
宿代を浮かせたぶん、今夜の肴に少しだけ奮発する
車中泊のいいところはいくつもあるけど、最大の魅力は宿代が浮くことだと思います。
もちろん、快適さはホテルに及ばない。
広い部屋もないし、整ったベッドもないし、風呂上がりにそのまま大浴場の余韻でごろっとすることもできない。
でも、泊まる場所を車にするだけで、夜の予算の使い方が少し変わる。
だいたい目安は、お酒込みで5000円くらい。
実際には酒が余れば家に持ち帰って飲めるから、その夜だけで考えるともう少し安くおさまっている。
それでも感覚としては、毎回ちょっと奮発している。
ただ、その“ちょっと奮発”がいい。
ホテルに泊まることを思えば安い。
でも、スーパーの惣菜として見ればなかなか強い。
その中間にある感じが、車中泊の夜にはちょうどいい。
高級ではない。
けれど、普段の夕飯よりちょっと上。
この絶妙な贅沢さが、車中泊の満足感をかなり押し上げている気がする。
スーパーを回る時間が、もう旅の一部になっている
旅先のスーパーは面白い。
観光地よりも、その土地の生活の輪郭が見える気がする。
伊豆半島のほうへ行けば、やっぱり魚を見たくなる。
刺身、寿司、天ぷら、惣菜。
とくに鮮魚が強い店に当たると、それだけでかなりうれしい。
何を買うか決まっていなくても、とりあえず魚売り場に行く。
今回も、フードストアあおきで揃えた惣菜が、あまりにも車中飯向きで、どうしても一度紹介してみたかったのです。
ヤリイカ姿寿司、鮮馬刺ユッケ、刺身四点、イカ天ぷら、甘海老唐揚げ、餃子、やみつき肉チャーハン、チーズと生ハム。
並べてみると統一感はあまりない。
でも、こういう夜はそれでいい。
というより、むしろそれがいい。
海鮮ばかりに寄せすぎると、途中で少し重心を変えたくなる。
刺身のあとに餃子があって、そこに少し濃い惣菜が混ざって、最後にチーズや生ハムをつまむ。
その雑多さが、旅先の夜の感じとよく合っている。
献立を整えすぎない。
きれいに揃えすぎない。
ゆるーく、車中泊を楽しめる。
棚を見て、その場で食べたいものを決める。
それが、スーパー車中飯のいちばん面白いところだと思う。
ヤリイカ姿寿司、鮮馬刺ユッケ(うずらの卵付)|フードストアあおき
ヤリイカ姿寿司は美味しかったので、おすすめ。リピート間違いなしです。季節ものかもしれません。そういうところもフードストアあおきの好きなところ。
そして間違いないのが、鮮馬刺ユッケ(うずらの卵付)です。
これは本当に美味い。うずらの卵だけでなく、タレ、野菜もついているので、とにかく最高です。これが車中飯で食べれると、クオリティが一気に高まります。
でも売っていなかった店舗も結構あったので、見つけたら間違いなく即買いです。



やみつき肉チャーハン|フードストアあおき

3種のナチュラルチーズ&生ハム|フードストアあおき
モッツァレラ・ゴーダ・レッドチェダーの3種のナチュラルチーズと長期熟成生ハムのオイルマリネ。
生ハムのしっとりとした食感と濃厚な旨味が、赤ワインと最高にマッチします。



車内に並べると、“惣菜”が急に“夜のごちそう”になる
買ってきたものを車内のテーブルに並べる。
それだけなのに、不思議と気分が変わる。

テーブルもライトも、特別な車中泊専用品ではなくて、キャンプで使っているものの流用だ。
食器だってほとんど使わない。
醤油を入れる小さい器を使うくらいで、あとはスーパーの使い捨て容器のまま。
箸も割り箸。
ごみも、そのままスーパーの袋に入れていく。
汁が出そうなものや匂いの強いものだけ、小さいビニール袋に入れて口を閉じる。
かなり雑だと思う。
でも、その雑さがちょうどいい。
車中泊で料理まで頑張り始めると、途端にやることが増える。
洗い物、片付け、匂い、置き場所。
少しずつ面倒が積み上がっていく。
それなら最初から、頑張らなくていい形にした方がうまくいく。
必要なのは、食べるための完璧な環境じゃない。
落ち着いて座れて、酒が飲めて、うまいものが並べられれば十分だ。
そう思うようになってから、車中飯はかなり気楽になった。
ダブルウォールのグラスひとつで、夜の質が変わる
ほとんど使い捨てで済ませているのに、ひとつだけ毎回ちゃんと持っていくものがある。
家で使っている、お気に入りのダブルウォールのグラスだ。

これにビールを注ぐと、やっぱり気分が高まる。
たぶん缶のまま飲んでもうまい。
紙コップでも、たぶん成り立つ。
でも、自分の気に入っているグラスに注ぐだけで、その夜の輪郭が少しだけ整う。
車中泊って、全部を丁寧にする必要はないけれど、
ひとつだけ“ちゃんと好きなもの”を持ち込むと満足度が上がる。
自分にとってそれがグラスだった。
グラスはその場ではウェットティッシュで軽く拭くくらい。
ちゃんと洗うのは家に帰ってから。
それでも、その場で一回ちゃんと注いで飲むだけで十分だったりする。
全部を家のようにしなくていい。
でも、ひとつだけ家から持ってきたお気に入りがあると、車内はただの移動空間じゃなくなる。

魚がうまい夜は、日本酒がまっすぐ合う
伊豆半島の旅だと、やっぱり魚が強い。
刺身、寿司、イカ。
そういうものを前にすると、日本酒を選びたくなる。
刺身四点をつまんで、少し冷えた日本酒を飲く。
この組み合わせは、もはや説明がいらない。
車内だろうが、使い捨て容器だろうが、うまいものはうまい。
むしろ旅先の空気が乗るぶん、少し記憶に残る味になる。
ヤリイカ姿寿司も良かった。
見た目の力が強いし、白い身の静かなうまさがある。
馬刺ユッケは逆に濃くて、酒を呼ぶ。
こういう“静とうるさい”みたいなバランスが同じ卓上にあるのも、スーパー惣菜の面白さだと思う。
店で一皿ずつ出てくる整った流れももちろんいい。
でも、車内で好きな順番に食べると、もっとわがままで自由だ。
今日はこれを先に食べたい。
次は少し味を変えたい。
やっぱりもう一口、日本酒に戻りたい。
そういう小さな気分の動きに、そのまま従える。
刺身四点、イカ天ぷら、甘海老唐揚げ|フードストアあおき



濃い惣菜には、赤ワインが意外とちょうどいい
海鮮が中心だと日本酒が強いけれど、全部を魚で通す必要もない。
餃子やチャーハンみたいな濃いめの惣菜が入ってくると、赤ワインもかなり良い。
この“何でもあり”な感じも、車中飯らしいところだと思う。
店だと少し躊躇する組み合わせでも、自分の車の中なら関係ない。
刺身のあとに餃子を食べてもいいし、チーズと生ハムに移ってもいい。
赤ワインにしても、日本酒に戻してもいい。
きっちり合わせるより、その時うまいと思うものを選ぶ。
たぶん車中泊の夜って、そのくらい緩い方が楽しい。
やみつき肉チャーハンみたいなわかりやすく濃い惣菜は、むしろ夜の後半に効いてくる。
少し酔って、少し落ち着いてきたあたりで食べると、“こういうのでいいんだよ”感がすごい。
上品ではないけれど、満足にはかなり近い。
外は祭りで、中は静かな小さな食卓だった
今回の旅では、祭りの熱も良かった。

外は人が多くて、灯りが上がって、音があって、にぎやかだった。
ああいう高揚感は旅の醍醐味だと思う。
でも、ずっとその中にいると少し疲れる。
祭りを見て、空気を浴びて、気分が高まったあとに車へ戻ると、一気に静けさが戻ってくる。
その落差がいい。
外の熱を持ったまま車内に入って、ドアを閉める。
小さなテーブルを出して、買ってきた惣菜を並べて、ライトをつける。
ビールを注ぐ。
それだけで、外の祭りとは別の夜が始まる。
にぎやかな夜と、静かな夜が一晩の中に両方ある。
車中泊には、そういう切り替わりがある。
ホテルだと、外から帰って部屋に入った瞬間、もう快適さが完成している。
それはそれで素晴らしい。
でも車は、もう少し雑で、もう少し自分の手で夜をつくる感じがある。
そのひと手間が、かえって記憶に残る。

朝、窓の向こうに河口湖がある
夜に飲んで、そのまま眠って、朝起きる。
窓の向こうに河口湖の景色が見える。
この瞬間は、何度やってもいい。

宿に泊まって朝カーテンを開けるのとは少し違う。
もっと景色との距離が近い。
昨日の夜の続きの場所に、そのまま自分が置かれている感じがある。
朝は、祭りの熱も、夜景の高揚も、酒の余韻も少し引いていて、景色だけが静かに残る。
その静けさがまたいい。
昨夜あれだけ食べて飲んだのに、朝になるとまた旅が始まる。
車中泊って、夜のためにやっているようでいて、実は朝のためでもあるのかもしれない。
ランタンはこのような組み合わせで、車体に磁石でくっつけています
足るを知る、は我慢ではなく、満足の形が見えていること
車中泊は、不便だ。
それは間違いない。
広い部屋もないし、キッチンもないし、洗い場もない。
食器も最小限で、片付けだって雑になる。
でも、その不便さの中にいると、自分が何に満たされるのかがよく見える。
うまい魚がある。
少し濃い惣菜がある。
料理に合わせて酒を選べる。
お気に入りのグラスがある。
小さくても落ち着ける場所がある。
朝になれば、窓の向こうに景色がある。
それだけで、かなりいい。
“これでいい”という言い方もできるけれど、
本当は少し違う。
足りない中で妥協しているというより、
自分にとって足りる形がちゃんと見えている感じに近い。
豪華ではない。
でも、妙に記憶に残る。
車中泊の夜には、そういう満足がある。
宿代を浮かせたぶん、今夜の肴に少しだけ奮発する。
スーパーを回って、棚を見て、うまそうなものを選ぶ。
料理を見てから酒を決める。
車内に並べて、静かに飲む。
朝、景色の中で起きる。
たぶん自分は、この流れがかなり好きなんだと思う。
また車中泊をしたくなるのは、遠くへ行きたいからだけじゃない。
こういう夜を、もう一度やりたいからだ。

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