鎌倉に暮らして3年が経ちました。車があればなにかと便利、交通網の混雑具合が日々の暮らしやすさに影響します。たぶん、鎌倉に暮らそうかなと考えている人だと、渋滞の件、誰もが懸念点だと感じているはず。
ざっくりエリアごとに、3年暮らしてみて、の感想をお伝えします。引っ越しや移住を考えている人の参考になれば幸いです。
今回もよろしくお願いします。
車事情としては、住んでみて、混雑していないか?はいつも気にしていることです。
鎌倉の道路は狭く、かつ行き止まりが多く、幹線道路が少ない。なので、必然的に生活道路(幹線道路)と観光道路が同じになってしまうのは仕方がないこと。いつも混む場所はたいてい決まっているものですが、生活しているなかで、少しでも時間を短縮したいもの。
混み合う時間は、ちょうどお店が開く10時頃、お昼ご飯前、お昼ご飯の後、夕方。エリアによっては朝の通勤時間に混み合うかもしれませんが、私たちの住んでいるエリアは山側なので、割と空いている印象です。
道路の混雑状況は踏切のタイミング(鎌倉では基本的に電車は地上を走っています)にもよりますので、それは仕方がないことのように思えます。
では、混雑の少ないエリアはどこなのか、友人におすすめするとしたら、きっとこのエリアなら満足してもらえるだろう(上から、おすすめの順番)。といったことを、あくまで独断と偏見ですが、3年間鎌倉暮らしをしてみた実体験に基づいて、感想をお伝えしていきます。
湘南モノレールエリア(日常がジェットコースター:大船西鎌倉線)
西鎌倉駅、片瀬山駅、湘南深沢駅、鎌倉山、笛田、梶原
モノレールエリアは、混雑することを心配する必要はありません。普段の生活で鎌倉駅方面に行くことがなければ、混雑の影響はないです。各道路が広く、昔開発された場所であれば、区画も大きいし、家も比較的立派、閑静な住宅街です。
全体的な印象は1区画に2〜3台くらい駐車場があり、庭もあって広々とした印象。ただ、高低差の激しいエリアなので、車は必須、駅までも場所によっては、高齢になった時にしんどいかなと思います。ただ、車が運転できれば問題ないです。あと、実はモノレールよりもバスが発達しているエリアです。
鎌倉らしいエリアかと言われると、どこにでもある郊外のような街並みにも思えます。ただし、よくよく、街を見るとその自然の多さ、街並みの綺麗さなど、鎌倉ブランドを感じられる場所は多くあります。
なので、いわゆる鎌倉っぽい(海なのか、山なのかでも大きくイメージは異なりますが)とは言えないかもしれませんが、誰にでもおすすめできるエリアだと思います。とはいえ、出掛ければ、気軽に海にも山にも行くことができるので、住んでいる場所というのは、案外関係ないのかもしれません。
大船駅エリア(鎌倉の唯一無二の繁華街:JR東海道線・横須賀線・根岸線)
大船、岩瀬、高野、台、中
大船エリアは、モノレールエリアと似通っています。ただし、場所によっては、東海道線と横須賀線の、踏切で混雑が予想されます。また幹線道路は、大船駅前と芸術館前、あとは鎌倉街道(ここは観光道路なので割と混んでいる印象)くらいで少ないです。
鎌倉、逗子・葉山方面の方が横浜へ抜けたり(人によっては高速使う方がほとんどかもしれないですが、下道も使うと思う、基本的に鎌倉から出る方が混む)
横浜方面から鎌倉へ向かう車(観光で来る人多いと思いきや、なぜかこちらは割と空いている)は集中しますので、時間帯によっては混雑が予想されます。
また、生活道路としては、踏切ひとつ越えれば良いだけ(高架橋で線路を超える選択肢もある)なので、そこまでストレスに感じないといったところです。
全然話は変わりますが、鎌倉は割と街がコンパクトなので、渋滞の長さ自体は短いです。印象としては藤沢鎌倉線(国道32号線)の藤沢駅前、ちょうど川名あたりの道路の混雑の方が気持ち的に嫌。あとは辻堂駅前も巨大ショッピングモール(テラスモール)の影響で、いつも混んでるから、行くのを躊躇してしまいます。
話はそれましたが、大船エリアの混雑は、ほとんど気にならない、許容レベルかと思います。あとは大船は繁華街ですので、その雰囲気が鎌倉らしからぬところもあります。ただ、多くの庶民派の方にとっての台所であることは間違いないと思います。駅から離れると、その喧騒も感じられないので、交通事情や電車の利便性(都内勤務などの場合は特に)を考えると、割と現実的な選択肢とも思います。
長谷駅エリア(江ノ島電鉄)
長谷、由比ヶ浜、和田塚、御成町、極楽寺、稲村ヶ崎
長谷エリアは、実は車は意外と混んでいないエリアです。当然あじさいの時期には激混みでしょうが、基本的にはそこまで混んでいません(さすがに長谷寺前のT字路のところは多少は混む、ただ普段は許容範囲)。混雑時期には、可能であれば、御成通りの方から鎌倉市役所前、スタバなどを横目に、トンネルを2つ3つ抜けて脱出するのだと思います。
観光客のほとんどは江ノ電を利用しておりますので、6月の梅雨時、あじさいが見頃になった頃に電車は、とんでもなく混雑します。一方で、逆に車は不便を感じないと思います。そもそも駐車場も少ないですし、訪れる人は電車ということを逆手に取れば、混雑にならないということが理解できるかと思います。
どちらかといえば、材木座、逗子・葉山の方が藤沢方面へ抜けるための通過点でもあるので、その意味では混み合う時間帯は買い物の時間ですね。それは、鎌倉だけに限らず、どこに住んでいても同じかと思います。
交通事情という意味では、道がめちゃくちゃ狭い場所がほとんど(以降のエリアは特にそう)です。残念ながら鎌倉は道が狭いのです。実際に歩いてみたり、自転車でポタリングしてみて、狭いなぁ、よく住んでるなぁと思うところも多いです。
浄明寺エリア(静かに思えるが、実は車通り多し:生活手段は主にバス)
浄明寺、二階堂、十二所
浄明寺エリアは、鶴岡八幡宮の東側に位置するエリアで、鎌倉駅まではバスが通っています。このエリアは車で出掛けるのが億劫になるレベルだと思います。ただでさえ狭い道が1本しかないので、鶴岡八幡宮への観光客の車、逗子・葉山方面への車でいつも混雑しています。
しかも、買物のお店がほとんどないため(お肉屋さん、パン屋さんとかは意外とある。ただ、個人店の印象)日常的に、鎌倉駅、大船駅、藤沢方面に出なければならないと言うこともつらいですね。逗子へ行く選択肢もありますが、大型店舗は逗子にはありません。いっそのこと高速を使って、横浜へ出るというのもあるかもしれませんが、日常使いにはならないと思います。逗子、葉山方面へ行くには、山側ルートと海側ルートがあり、浄明寺は山側ルートにバッチリハマっています。
とはいえ、大船エリアでもお伝えした通り、混雑するエリアは短いため(時間帯によっては壊滅的かもしれないが)、そこまでの影響はないのかなといった印象。
もしどうしても鎌倉方面(大船方面)もしくは逗子方面に行くことすら難しい場合は、買い物するなら、裏側の道(金沢街道)を抜けたり、そのまま高速道路(朝比奈IC)で横浜、銀座、渋谷などに向かうことになるのだろうと思います。
このエリアに住んでいる方は、ステータスの高い方が多いという勝手な印象。混雑してるけど、いつもどうしてるの?と聞くと、だいたいいつも「意外と都内まで行くよー、結果的にかかる時間は変わらない(藤沢、辻堂に行くなら)」っていう人が多い印象です。(鎌倉好きだから、引っ越してきたor住んでいるんじゃないの?と勝手ながら矛盾を感じ、疑問を投げかけたくなる)
材木座エリア(JR東海道線・横須賀線・根岸線)
材木座、大町
材木座エリアは、意外とストレスなく移動できるのかなと思っておりましたが、実はストレスポイントがいくつかあります。大船、藤沢方面に抜けるためのルートとしては、大きく3つあります。
- 山側ルート(鎌倉街道:国道21号線)
- 御成ルート(市役所通り)
- 海側ルート(鎌倉街道:国道134号線)
山側ルートは鶴岡八幡宮の脇を抜けていく、踏切による混雑が想定されるルートがあります。このルートは混んでいない時はスイスイ進めるのですが、混雑時はものすごい車の行列ができているのをよく見かけます。
御成ルートは、鎌倉の市街地を抜けて、山側へ抜けていくルートです。御成町あたりで混雑はしますが、比較的安定した混雑状況かと思います。
海側は藤沢方面はそこまで混んでる印象はありません。ただし、観光客の移動する行き帰りの時間には混雑は予想されますね。特に帰り道は悲惨な状況かもしれません、江ノ島〜腰越(藤沢方面との分岐)〜稲村ヶ崎あたりまで混んでいます。
番外編
番外編として、逗子エリアは、葉山・三崎方面へ、まぐろを買いに行ったり、すかなごっそに出かけるときに通るのですが、なかなか車が動かず、日常的に出かけたくなるものではありません。
その中で海側ルートと山側ルートを比較すると、山側ルート(浄明寺エリアを通る)はお勧めできないですね。
海側ルートも混雑はしますが、車は流れていきますので、そこまでストレスにはならないと思います。勝手な印象ですが、逗子・葉山の人は逗子から出ないんだと思います。ほとんどが他県ナンバーでしたので、観光客の車移動がほとんどなのだと思います。
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