大磯は住むところじゃないのか|第二の鎌倉と称される理由とは、かつての別荘地|土地探し鎌倉・逗子・葉山探考⑥

大磯は住むところじゃないのか?住んだ後に後悔するのは、やっぱり鎌倉がよかったなと思うこと。第二の鎌倉と称されるのは、茅ヶ崎、平塚などと比べ、鎌倉のように山が多く、自然が豊かなこと。湘南エリアの価格上昇の影響を受けていないことから、値頃感があり、土地探しにおいて「鎌倉」ではなく「大磯」で手を打つ人も結構います。関東近郊の歴史ある別荘地。大磯の雰囲気は、まさしくスローライフを享受できる街で、週末の非日常的な暮らしを実現できる。
大磯と言えば、海岸沿いに明治期の政治家の別荘が立ち並ぶエリアが有名ですが、山側は自然が多く残っており、海と山の距離が近いため、居住環境として魅力的です。
でも正直、神奈川県の大磯町は「住むところじゃない」って思ってました。
海が近い=観光地っぽいし、駅前も大きくなさそうだし、毎日の買い物も通勤も、結局しんどいんじゃない?って。
でも、調べて、歩いて、朝と夕方の空気を吸ってみたら——想像がひっくり返った。
大磯は「派手に便利」じゃない。代わりに、「疲れにくい便利」がある町だった。
大磯は住むところじゃないのか?
結論:大磯は“合う人には最高”、ただし「便利さの種類」が違う
都会での暮らしに慣れて、利便性の高いエリアで暮らしてきた方にとっては、大磯はややハードルが高いと言えるかもしれません。
というのも、都会で便利だと感じる点というのは、徒歩圏に店がいくつもあり、かつ深夜遅い時間まで開いている。そしてなにより、選択肢が多いことだと思います。
たくさんの選択肢の中から、自分の好みに応じて使い分けることができる自由さがあります。でもこのお店があれば十分かな、たくさんなくてもいいかな。という方に大磯は合っているかもしれません。
また、大磯は便利さという軸だけではなく、海と山が近く、街が落ち着いていたりするので、休日時間の時間の使い方も変わってくるかもしれません。
消費するより、創造するというか、自分時間を楽しみ、自分に向き合う時間が多くなると思います。
まず結論|大磯町は「住める」けど条件がある
住んで満足しやすい人/住んだあとに後悔しやすい
満足しやすいのは、こういう人。
- リモートワーク中心で、出社は週1〜2(多くても週3)
- 休日に「回復」できる場所がほしい(海・散歩・静けさ)
- 車の運転が苦じゃない(または、必要なときだけカーシェアでもOK)
逆に、後悔しやすいのは、こういう人。
- 毎日都内フル出社で、帰宅が遅い
- 「駅前に全部そろってないと無理」タイプ
- 夜の選択肢(外食・買い物・習い事)を重視する
結論を短く
大磯の勝ち筋は、通勤を“頻度”で調整して、生活と休日の満足度で回収すること。
町のサイズ感と空気に合う働き方ができるかで、評価が真逆に割れる。
(建築家の夫が、キッチンでぽつり)
「通勤時間はコスト。週末の回復で相殺できるかが鍵。」
——それ、まさに大磯は“相殺”が上手い町だった。
大磯って、遠いけど果たして安いのか?
東京都内勤務で、湘南エリアへの移住を考えている方にとって、最初に検討するのが鎌倉、藤沢、逗子だと思うのです。
土地価格も順に安くなりますが、都内と比べて、安いか?と言うとそこまで安くはない。
あれ?思っていた感じと違うな?というか、高いね!
と感じ、湘南の雰囲気を前面に押し出している大磯に目が入る。
そして、大磯のことを調べれば、調べるほど
なんか丁度いいかも。こういう感じで十分じゃない?と思い始める。
移住を考えると、周りの人達に「大磯ってどこ?」って言われそうだなと、勝手に考えたり。
ものすごく、遠くに住んでいる人。みたいに思われそうだな〜
でも、それはそれで、アリかもな〜
なんてことも考えます。
アリかも!と考えるようになれば、それは、もう、大磯がすぐ目の前に現れたものです。
移住を決断できる最大の要因は、買える値段であること。(根拠は人それぞれ)
土地の価格も手頃な価格で、土地面積も広いため、ゆったり過ごせそう。
家庭菜園をしたり、自分の時間を楽しめそう!なんてことも考えたりもするかもしれません。
鎌倉だとちょっと、予算オーバーだったけど、大磯ならイケる!
そう踏んだ人が、大磯を間違いなく選んでいる気がします。
もともと住んでいる人は、そうではないかもしれませんが、最近の傾向は間違いなくそうです。
というのも、友人がこんな感じで話していたし、街の雰囲気とかを考えると無くはないと思います。
建築家の夫に聞いたところ
大磯も雰囲気良いよね。海と山が近くて、東海道線で都内へのアクセスも悪くないし、値段も手頃。鎌倉ではなく、大磯を選ぶ理由もわかる。
大磯はブランド力はあるのか?鎌倉との違いは?
鎌倉と大磯の違いは何かというと
知名度、ブランドなど、良い場所に住んでるね〜って言われたいから、住みたかっただけとも言える。
けど、実際住んだら良いし、なんとも言えないのですが、大磯も負けてはいません。
個人経営のレストランも大磯にはあり、地の食材を活かしているという点で、魅力的なのです。
大磯の隠れ家的な雰囲気も良いですよね。
湘南エリアの奥にあるので、あまり知られていないということも、実は気に入っているところだったりもします。
都会と大磯町の価値観の違い
都会の便利は「選択肢の多さ」いつでも何でも手に入る安心。
大磯の便利は「ストレスの少なさ」移動や暮らしの摩擦が減り、余白が増える快適さ。
都会の良さも知ったうえで、数ではなく自分の尺度で“本質”を選べるようになる。
都会の便利=選択肢の多さ
都会の便利って、「いつでも、何でも、選べる」。
外食も、買い物も、病院も、子どもの習い事も、深夜でも“次の手”がある安心。
大磯町の便利=ストレスの少なさ/余白
大磯の便利は、真逆の方向にある。
選択肢は増えないのに、気持ちが軽くなる。海風と空の広さ、坂と松の影、道の混み具合が“ほどほど”で、体が先に安心する。
大磯は気候も比較的温暖で、町の約65%が丘陵・山地という地形の説明を読んだとき、「あ、これは“景色が生活に混ざる町”だ」と腑に落ちた。 (神奈川県ホームページ)
ギャップTOP5(買い物・移動・医療・子育て・夜)
- 買い物:徒歩圏で完結、というより「近場+まとめ買い」
- 移動:電車は一本強い(東海道線)けど、車の快適さが効いてくる
- 医療:町内で完璧ではない。近隣(平塚など)とセットで考える
- 子育て:情報量より“相談のしやすさ”が効く
- 夜:遅くまで明るい街ではない。そこが良くも悪くも出る
大磯町は住むところなのか?交通と通勤で検証する
大磯町は「通えなくはない」が、判断の分かれ目は距離より“頻度”。
東海道線で都内へ現実的に出られる一方、毎日通勤だと疲労が積み上がりやすい。
リモート中心+週1〜2出社なら通勤はイベント化でき、生活の余白で回収できる。
通勤時の時差・座れる工夫・送迎動線を整えられるかを検証したい。
交通混雑(道路・駅・朝夕)
大磯は「観光地の渋滞が怖い」と思いがちだけど、ポイントは季節と時間帯。
日常の朝夕は、都心の“押し合いへし合い”とは別のしんどさで、道路は幹線に寄ると詰まる、駅は大混雑というより“電車の混み”が課題。
車なら、西湘バイパスの存在が生活圏を支える。大磯東IC・西ICがあり、海沿いに抜けやすい導線があるのは強い。 (NEXCO Central)
通勤できる勤務地(最寄駅ベースで現実)
大磯駅はJR東海道線。ここが大磯の芯。
都内方面は「通えなくはない」けど、毎日だと消耗が見えやすい。
目安としては、品川・東京方面でだいたい1時間前後のイメージ、という声も多い。 (楽天ブログ)
(※時間帯・乗り換え・列車種別で大きく変わるので、“自分の出社時間”で必ず試すのが前提)
東京・横浜に通えるのか?
横浜までは大磯→横浜が35分前後。品川までは60分前後です。
都内勤務であれば、通えなくはないけど、都内から移住するとなると、かなり高いハードルになることは間違い無いです。
電車は毎日座って通えるかというと、そうでもなくて、混雑することは予想されます。個人的には、勤務形態が在宅勤務も併用されていたりすると、移住も視野に入れることができるかなと思っています。
都内脱出組の必須条件として、在宅勤務はマストに近いほどの条件だと思います。
そして、グリーン車を利用して電車の通勤時間を有効活用する。というのも考えたいですね。
リモート+時々出社なら“勝ち筋”
わたしが「大磯、意外といけるかも」と思ったのはここ。
週1〜2の出社なら、通勤の疲れは“イベント”にできる。
帰り道に駅でパンを買って、海の方へ遠回りして帰って、夜は静かに寝る。都会だと当たり前に削れていくものが、ちゃんと残る。
(夫がまた短く)
「便利は、選択肢じゃなくて“余白”でも作れる。」
……大磯は、その“余白の作り方”が上手かった。
通勤のコツ(時差/座れる工夫/送迎との相性)
- 時差出勤:これができる人は体感が変わる
- 座れる工夫:グリーン車やライナー等を検討する人もいる(コストは“疲労の保険”)
- 送迎との相性:車での送り迎えが発生する家庭は、駅までの動線と駐車環境を要チェック
暮らしの土台|買い物・医療・子育て・治安
大磯の生活は「徒歩圏の完結」より、近場+週末まとめ買いの設計が現実的。医療は町内だけで完結しない前提で、夜間・救急の動線を平塚方面も含めて決めておくと安心。子育ては施設数より相談しやすさが効く。夜は静かなので、暗さと街灯は現地で確認。
買い物(徒歩圏/車前提/まとめ買い)
大磯は「駅前に大型商業施設がドン!」ではない。
その代わり、日常の買い物はスーパーを軸に組める。たとえば町内にはヤオマサ大磯店のような店舗もある。
ただ、わたしのおすすめは“二段構え”。
- 平日は近場で回す
- 週末に平塚方面なども使ってまとめ買い
この割り切りができると、ストレスが減る。
医療(小児科・救急・休日夜間の動線)
ここは現実的に見ておきたい。
大磯町は救急医療情報として、夜間急患の対応や「#7119(かながわ救急相談センター)」の案内も出している。
そして地域の中核として、湘南大磯病院が「中郡(大磯・二宮)唯一の総合病院」「24時間の救急医療」を掲げているのは安心材料。
ただし、いざという時のために
「どこへ行く/どう行く(車?タクシー?)」まで、夫婦で一度シミュレーションしておくと強い。
子育て(公園・支援センター・園の考え方)
大磯町は子育て支援の計画も整備していて、「子ども笑顔かがやきプラン」を策定している。
最近の町の広報では、相談体制の強化(こども家庭センター設置)や認定こども園への移行、待機児童対策の方向性も示されていた。
“何があるか”より、“困ったときに相談しやすいか”。
この感覚は、住んでから効いてくる。
治安と夜の街の空気
夜は静か。コンビニの灯りが主役になる時間帯がある。
都会の「明るさ=安心」に慣れていると、最初は心細いかもしれない。だからこそ、夕方〜夜の散歩で体感しておくのが大事。
休日の価値が生活を救う|大磯町の“週末性能”
海・山・公園・過ごし方(子ども目線)
大磯は海だけじゃない。丘陵と公園が近い。
子どもがいると「遠出しない休日」が尊いんだけど、大磯は“近所の冒険”が成立する。
夏なら大磯ロングビーチが強い。施設情報としても、アクセスがまとまっていて日帰りもしやすい。
雨の日の逃げ場
雨の日は「室内の逃げ場」が重要。
生涯学習館(9時〜21時)みたいに、地域の拠点があると助かる。
図書館も開館時間が長めで、平日の夕方に寄れるのが地味に効く。
休日の満足度が平日を救う、という話
大磯は、週末に“回復”しやすい。
その回復があるから、多少の不便が許せる。
都会の便利は、疲れを忘れさせるけど、疲れ自体は減らない。大磯は、疲れを減らす方向に働く。
街の性格が出る|グルメでわかる大磯町の空気
外食の“目的”が都会と違う(行きつけ/観光/日常)
大磯の外食は、「新規開拓」より「行きつけ」になりやすい。
観光客向けの顔もあるけど、暮らすなら“日常の店”が刺さる。
店のタイプで住民の好みが見える(カフェ/居酒屋/定食/テイクアウト)
わたしが見るポイントは、店の中身じゃなくて“使われ方”。
- ベビーカーが入りやすいか
- 回転が速いか(子連れは大事)
- テイクアウトが当たり前にあるか
このあたりで、住民の生活のリズムが見える。
子連れの現実(座敷・ベビーカー・回転・騒がしさ)
子連れOKの“雰囲気”って、店の説明より空気に出る。
昼の混み方、泣いたときの周囲の反応、席の余白。これは現地でしか分からない。
夜の街の感じ(閉店時間、明るさ)
夜は早い。
でも、それが「家に帰る理由」になる人もいる。
わたしは大磯の夜を歩いて、「この町は、夜を盛り上げるんじゃなくて、静かに終える町なんだ」と理解した。
住んだ後が想像できる|おすすめ散歩ルート(朝・昼・夕)
15分散歩(平日)
駅から海側へ、空の抜けを確認する散歩。
“海が近い”より、“風が通る”が効いてくる。
60分散歩(休日)
港方面まで足を伸ばす。大磯港は駅から徒歩圏という案内もある。
家族で歩ける距離感か、ベビーカーの段差はどうか、地味にチェック。
夕方散歩(安全度チェック)
夕方〜夜の道は、必ず歩く。
街灯、車通り、抜け道の暗さ。ここで「自分が平気か」が分かる。
ベビーカー・坂・トイレ等の観察ポイント
- 坂の角度(大磯は丘陵がある) (神奈川県ホームページ)
- 公衆トイレの位置
- 雨の日の水たまり
- 駐輪・駐車の癖
旅行と実家アクセス|移動のしやすさで幸福度が変わる
新幹線・空港・高速道路への出やすさ
新幹線は小田原方面が現実的、車なら西湘バイパスが効く。 (NEXCO Central)
空港は乗り換え回数と時間で評価が割れるので、「自分の帰省ルート」を一回試しておくのが確実。
帰省のしやすさ
帰省が多い家庭ほど、“最短時間”より“疲れにくさ”が大事。
座れる工夫・荷物の運び方まで含めて設計したい。
車ありなしで難易度がどう変わるか
車があると大磯の自由度は上がる。
車なしでも暮らせるけど、“暮らしの半径”が小さくなる分、駅近やバス動線への依存度は上がる。
この地域だから“やってみたくなる”挑戦(暮らしの余白の使い方)
都会だと続かなかったことが続く(運動・料理・朝活など)
朝の散歩が、予定じゃなくて“習慣”になりやすい。
大磯の空気は「やる気」を煽らない代わりに、「続ける」方向に働く。
子どもと一緒に始めやすいこと
海辺の観察、坂道の探検、図書館通い。
お金をかけない遊びが成立するのが、子育てにはありがたい。
小さく仕事を作る(副業・開業・発信)
町のサイズが小さいほど、“顔が見える関係”が出てくる。
発信も、派手さより「暮らしの実感」が価値になる。
挑戦が成立する理由(時間/場所/固定費)
家賃や固定費のバランス、移動の少なさ、回復の速さ。
この3つが揃うと、挑戦のハードルが下がる。
大磯町の時間|都会の時間とどう折り合いをつけるか
都会の時間(妻の視点)
都会は、何でも早い。
でも、その速さに“追いつける人”だけが楽しい。わたしは、追いつけない日が増えていた。
大磯町の時間(夫の視点)
(夫が言った言葉が、いまも残ってる)
「家は場所じゃなくて、習慣で決まる。」
大磯は、習慣が作りやすい。早寝、散歩、家で食べる、静かに終える。
夫婦で揉めやすい点と解決策(週の設計)
揉めやすいのは「出社頻度」と「休日の使い方」。
解決策はシンプルで、週の設計を先に決める。
- 出社日は“疲れる前提”で、夕方以降の予定を入れない
- 休日は“回復日”と“外出日”を分ける
これで、都心と大磯のいいとこ取りが成立する。
モノ選びの思想が変わる|満足の作り方
都会的モノ選び(合理・スペック)
都会にいると、スペック勝負になりがち。
時短、効率、最新。
大磯町的モノ選び(長く使う・手触り)
大磯は、派手な買い物より、日々の道具の満足が効いてくる。
歩きやすい靴、風を通す服、家の中の居場所。
いいとこ取りのルール(基準3つ)
- 自分の疲れを減らすか
- 習慣に乗るか
- 手入れが続くか
まとめ|都会と田舎の“いいとこ取り”はできる。ただ順番がある
通勤→生活→理想 の順
理想の暮らしから入ると、通勤で崩れる。
だから順番は、通勤 → 生活 → 理想。
移住前にやることチェックリスト
- 平日朝の駅(混み方)を体験
- 夕方〜夜の道を歩く(暗さ・安全)
- スーパーと病院の導線を確認(いざという時のルート)
- 雨の日の逃げ場(図書館・学習館)を見ておく
妻の結論(“住むところじゃない”が、どう更新されたか)
大磯町は、わたしの中では「住むところじゃない」側だった。
でも今は、こう言える。
住むところじゃない、じゃなくて——“住み方が合えば、すごく住める町”。
都会の便利を手放すんじゃなくて、疲れを減らす便利に置き換える。
その価値観の更新ができた人から、大磯はちゃんと味方になってくれる。
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