EENOURポータブル冷蔵庫は車中泊で使えるのか|クーラーボックスと組み合わせることで連泊でも快適なバンライフを送る

EENOURポータブル冷蔵庫は車中泊で使えない?冷えない?バッテリーがすぐなくなる?などの疑問がありましたが、実際にキャンプや車中泊で使ってみた感想をお伝えします。結論、使い方次第で電源のないキャンプ場や車中泊を快適にすることができ、ポータブル冷蔵庫は小さくても1台あれば十分。飲み物をキンキンに冷やして最高のアウトドアライフを手に入れよう。
EENOUR|車載冷蔵庫D10
EENOURの車載冷蔵庫は豊富なラインナップがあり、D10よりひとまわり大きいD18のサイズもあり、積載に問題がなければこちらもおすすめです。
EENOUR|車載冷蔵庫D18
EENOUR|車載冷蔵庫用バッテリー(170.82Wh)
車載冷蔵庫が思っていたよりも冷えず、保冷剤が固まらない
EENOURの車載冷蔵庫の性能表示として-20℃〜10℃とされていますが、保冷剤を入れて実際に使用してみたところ、冷蔵庫の温度表示が-20℃までなかなか下がらない。そして、主な利用目的である保冷剤がなかなか固まらず、表示時間通りに使用することはできず、残念な結果になりました。
表示温度が下がらないため、メーカーに不具合ではないか?質問をしたところ、空の状態で性能を保証しているとのこと。利用目的を果たせなかったのは残念です。
性能表示-20℃〜10℃は、あくまで中が空の状態
家の中で冷蔵庫を動かしてみて、温度はぐんぐん下がり-20℃まで下がりました。ところが、車内に持って行った瞬間に温度は上がり、-10℃に。そして、車のエンジンをつけ走り始めましたが、温度は下がるばかりが、-5℃まで上がってしまいました。
そして、底を打ったのか、少しずつ温度が下がり-9℃くらいまで行ったところで、ストップ。
全く使えないじゃないか、不良品?と思い、購入したばかりだったので、購入した楽天市場を通して問い合わせしてみました。
走行中は、振動があるためか、機能を発揮できない
個人的な憶測ですが、走行中は振動が激しいため、うまく冷却できないのでは?と思ったりしてます。
というのも、家では冷却性能にそれほど問題はないからです(あくまで空の状態)
車を停めれば、ある程度温度は下がります。でも走行中はなぜか調子が悪いんですよね。
車内で使用すると、温度が高いため、機能を発揮できない
家で使う性能は、車内では発揮できない。それは車内の温度が家の室内よりも高いことが多く、効率よく冷却できないからです。特に夏の車内は高温で、30度や40度になることもあります。なので、-20℃まで庫内温度を下げようとすると、通常よりも多くの電力を必要とし、また冷却能力不足が気になります。
メーカーに初期不良ではないかと問い合わせてみた結果
保冷剤が冷えないのは、初期不良ではなく、性能不足によるもの。製品に問題があるということではなく、単に保冷剤を凍らせるだけの能力がないということ。
使用環境が正常でない限り性能表示の温度にならない
使用環境で室内気温が20℃で利用しないと、性能表示の温度にならない。
この件については、理屈ではわかるけど、それ言っちゃ、まずいでしょ。
という感じに受け止めました。
ポータブル冷蔵庫ということなのだから、温度差の激しい屋外で使うことを想定していますし、20℃っていうのは割と春秋の過ごしやすい時期に限定している。
特に冷蔵庫が活躍する夏場を想定していないのは残念。
冷蔵庫の中が、空の状態で試してみてほしいとのこと
冷蔵庫の中を空にしてから試してほしい。内容物がある状態で、性能が発揮されないこともあるが、初期不良ではない。
一般的な冷蔵庫でもパンパンに食材を入れてしまうと、冷えない。
なんていうことは昔はあったので、ポータブル冷蔵庫という製品で、これは致し方ないことかなと思いました。冷蔵庫の構造上、下の方から冷やすため、ふたに近い上部は冷えづらいのはわからなくもない。
でもスカスカの冷蔵庫に保冷剤を入れているのに、なかなか冷えない。
たぶん保冷剤が冷気をひたすらに、吸収し続けるため、庫内の温度がなかなか冷えないのだろうと想像しました
保冷剤を冷やす目的で買ったものの、なかなか冷えないので、ポータブル冷蔵庫は正直微妙だなと思いました。
車載冷蔵庫の使い心地について
車載冷蔵庫の使い心地について、保冷剤を凍らせることは難しいけれど、冷蔵庫としての機能は満たしています。ビールをキンキンに冷やしたり、使い残しの食材を家に持って変えるのに重宝したりしています。車の中に冷蔵庫があるので、車中泊だけでなく、旅行先で要冷蔵のお土産を持って変えるのに便利だったりと、日常使いでも大活躍しています。
保冷剤を凍らせることは難しいが、冷蔵庫としての機能は満たしている
車の中に冷蔵庫があるというのは、お土産を持って帰るのに便利
シガーソケットで給電できることもポイントで、旅行時や帰省時に車から充電できるので、お土産だって冷蔵物も気にせずに持って帰れる(もちろん、持って行くこともできる)
さらに専用バッテリーを購入することで、昼食や車中泊の際などの休憩時に車からの給電が停止されたとしても一定時間は冷蔵庫として使用できるのが、なにより心強い。
実際に車載冷蔵庫を使ってみた(in富士五湖周辺)
AM9:00|出発 バッテリー残量100%
100%の満充電からのバッテリー消費を見ていきます。まず最初に車載冷蔵庫の設定を「-20℃、MAX」に設定して、最初の目的地であるふじやま温泉まで移動、ポタ電(ジャクリ1000New)から電源を供給してもらいます。
AM11:00|ふじやま温泉着 バッテリー残量89%
およそ2時間の走行でバッテリー消費は11%と結構消費しました。設定がMAXだったので、ECOモードにして温泉に入ってみることにしました。

PM1:00|湯上がり後 バッテリー残量81%
写真を撮っていなかったのですが、湯上がり後、だいたい2時間で8%の消費。そこまで大差はないな・・・
という印象です。
保冷剤をいれて、数時間が経過していますが、-19℃をキープしています。家で冷やしておいた保冷剤はカチカチのままです。

AM7:00|次の日の朝 バッテリー残量15%
そして、一夜明けバッテリー残量を確認すると15%しかありません。
けれど冷蔵庫の中には凍っている保冷剤があるので、冷蔵庫としての能力はまだまだ発揮できます。
INPUTが33Wあるのは、キャンプ場でソーラー充電をしているからです。
ソーラーパネルの発電量は天候に左右されやすく性能的には100W出るはずなのですが、天気が悪く33W。一方の出力は38Wなので、バッテリーは消費されることになってしまいます。

PM1:00|キャンプ場を出発 バッテリー残量22%
天気が良くなってきて、ソーラーパネルの充電が効いてきたようです。しっかりと99Wの発電量。そしてバッテリー残量は22%になっています。(冷蔵庫からバッテリーを供給するのをやめたので充電されているだけ・・・)
そして約6時間でたったの7%しか充電されないという、脆弱な性能です。
連泊するならソーラーパネルはひ弱なので、当てにならないなという印象です。200Wにしたとて、14%。
仮に夕方までソーラー充電したら、30%くらいでしょうか。さすがに冷蔵庫を継続して使えるレベルの発電量ではないです。


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