Daytona DE01Xレビュー|電動はいらないと思っていた。でも車旅ならありだった|山中湖ポタリング

車で旅をしていると、目的地まではとても便利です。
でも到着してから、「少し離れた店まで行きたい」「湖の反対側まで行ってみたい」「わざわざ車を出すほどでもないけれど、歩くには遠い」という距離が意外とあります。
そこで我が家が使っているのが、Daytona(デイトナ)の折りたたみ電動アシスト自転車「DE01X」です。
正直なところ、最初から電動自転車が必要だと思っていたわけではありません。
自転車なら自分で漕げばいい。
折りたたみなら、もっと軽い自転車もある。
そう思っていました。
ところが、車に積んで旅先で使ってみると、「電動」と「折りたたみ」が組み合わさる意味が少し違って見えてきました。
今回はDE01Xをハイエースに積んで山中湖へ。
富士山を眺めながらポタリングしてみて分かった、車旅と折りたたみ電動自転車の相性について紹介します。
Daytona(デイトナ) DE01Xは折りたたみ電動自転車で、ハイエース車内への積載は容易にできます。また組み立ても簡単で、輪行ポタリングが気軽に行えます。今回は車内でどんな感じで積載し、デイトナの自転車がどのようなスペックなのかをレビューします。今回はバッテリーを持ってくるのを忘れましたが、スポーティーな乗り味は健在で、レンタサイクルとは違うスピード感を楽しむことができました。
電動自転車に見えないデザインもGOODなスポーツバイク
車で大きく移動して、自転車で小さく移動する
折りたたみ自転車を車に積む魅力は、単純に「自転車を持っていける」ということだけではありません。
車、自転車、徒歩では、それぞれ得意な距離が違います。


車では大げさ。
徒歩では少し遠い。
その間を埋めてくれるのが、自転車です。
旅先の駐車場に車を停めてしまえば、そこから先は自転車。気になる景色を見つけたら止まる。湖畔まで降りてみる。少し離れた店まで行ってみる。車だけで移動していた時とは、旅先での行動範囲が少し変わります。
特にハイエースのような大きな車では、この組み合わせがなかなか便利です。
一度いい場所に停めたら、できれば車を何度も出し入れしたくありません。
そんな時に自転車が1台あるだけで、車を「移動手段」ではなく「旅の拠点」として使えるようになります。。
山中湖は、ポタリングするのにちょうどいい
今回DE01Xを持って行ったのは山中湖。
山中湖には湖畔をほぼ一周できるサイクリングロードが整備されています。山中湖観光協会のモデルコースでは、湖畔一周の目安は約1時間半です。
湖越しに富士山を眺めながら走れる、まさに自転車で散歩するのに向いた場所です。

回は「何km走る」という目的を決めるのではなく、ぶらぶらとポタリング。
景色がよければ止まる。
富士山が見えれば写真を撮る。
気になる場所があれば寄ってみる。
クルマでは通り過ぎてしまう場所にも、自転車なら簡単に止まれます。ロードバイクで距離を走る楽しさとは、また少し違います。
速く走らなくていい。
遠くまで走らなくてもいい。
自転車で旅先を散歩する。
山中湖では、このくらいのスピード感がとても気持ちよく感じます。
そもそも、電動自転車はいらないと思っていました
電動アシスト自転車というと、楽に移動するための自転車。買い物や通勤に使う自転車。そんな印象を持っていました。スポーツ自転車に乗るなら、自分で漕げばいい。
坂だって自分で登ればいい。
自転車に乗ること自体が目的なら、それでいいと思います。
でも車旅では、目的が少し違います。
山中湖まで来て、自転車だけで一日を終えるわけではありません。観光もしたい。ご飯も食べたい。温泉にも入りたい。家族とも遊びたい。
自転車は、その日の楽しみのひとつです。
そう考えると、自転車だけで体力を使い切る必要はありません。
坂道になったらアシストを使う。少し遠くても行ってみる。疲れていてもクルマまで戻れる。
電動アシストは「漕がなくていい装置」というより、
旅先で「行くのをやめる理由」を減らしてくれるもの。
そんなふうに考えると、電動もありなのでは?と思うようになりました。
バッテリーがなくても走り心地はスポーツバイク
ところが、電動自転車なのにバッテリーを忘れました
ここで今回最大の失敗。
山中湖まで来て自転車を降ろしてから気づきました。
バッテリーを家に忘れました。

電動アシスト自転車のレビューなのに、電動アシストが使えません。
普通ならかなり残念な出来事です。
ところがDE01Xに関しては、これが思わぬ発見になりました。
バッテリーなしでも、普通のミニベロとして結構楽しく走れるのです。
DE01Xは20インチの小径車ですが、一般的な406サイズではなくETRTO451のホイールを採用し、外装10段変速を備えています。現行公式仕様でも車重17.2kg、20インチ451ホイール、外装10段変速という構成です。
「電動だから走れる自転車」というより、
普通のスポーツタイプのミニベロに、電動アシストが付いている。
そんな感覚に近いと思います。
平坦な山中湖畔なら、バッテリーがなくても十分楽しめました。
もちろん坂道では、
「バッテリー持ってくればよかった……」
と思います。
でも逆に、バッテリーを忘れたことで、
電動アシストがなくても自転車として楽しめる。
そのうえで、電動アシストがあればさらに行動範囲を広げられる。
というDE01Xの面白さが分かりました。



折りたたみ自転車でも「走ること」を諦めなくていい
折りたたみ自転車に対しても、少し先入観がありました。
小さくなる代わりに、走りは妥協する。
そんなイメージです。
確かに、ロードバイクとDE01Xを比べて、どちらが速いかを考える意味はあまりありません。
目的が違うからです。
ロードバイクなら、
もっと速く。
もっと遠くへ。
もっと坂を登る。
という楽しみがあります。
一方DE01Xでは、富士山がきれいなら止まればいい。
気になる道があれば曲がればいい。
疲れたらアシストを使えばいい。
誰かと競う必要もありません。
昨日の自分と戦う必要もない。
それでも、自転車を操って走る楽しさはちゃんと残っています。
折りたためる便利さを手に入れながら、「自転車として走ること」まで諦めなくていい。
ここはDE01Xを選ぶ理由のひとつだと思います。
電動アシストがあることのメリット
旅先では、やっぱり電動アシストが欲しい
今回バッテリーなしでも走れたからこそ、逆に電動アシストの意味も見えてきました。
普段ロードバイクに乗るための旅行なら、自分で頑張って走ればいい。
でも車旅の場合、自転車に乗ること自体が目的とは限りません。
- 温泉にも入りたい。
- 食事にも行きたい。
- 子どもとも遊びたい。
- 観光もしたい。
その中のひとつとして、自転車があります。
だからこそ、
自転車だけで体力を使い切らなくていい。
これは意外と重要です。
坂道が出てきても電動アシストがある。
少し離れた場所でも「行ってみようかな」と思える。
疲れてきてもクルマまで戻れる。
電動アシストは速く走るためというより、
旅先で「ちょっと行ってみよう」と思える距離を伸ばしてくれるもの
なのかもしれません。
航続距離は大丈夫?平坦な通勤では約100km走れた
電動自転車を旅先へ持っていくなら、気になるのがバッテリーです。
途中で切れたらどうするのか。
帰ってこられなくなったら困る。
DE01Xの公称航続距離は約70kmです。充電時間は5〜6時間とされています。
ただ、実際に平坦な場所を通勤用途で使い、バッテリー残量をかなり意識しながら走ったときには、約100km走れました。
もちろん、
「DE01Xは必ず100km走れる」
という意味ではありません。
坂道の多さ、発進停止、体重、気温、アシストの使い方などで航続距離は変わります。
この時もスポーツ走行ではなく、平坦な通勤でかなりバッテリーを意識して走った結果です。
ただ、この経験から、
旅先で10km、20km走っただけでバッテリーがなくなるのではないか。
という心配はかなり小さくなりました。
100kmを走るための自転車というより、
100km近く走れた余裕があるから、旅先の10km、20kmを気軽に楽しめる。
我が家では、そんな使い方になっています。
折りたためるから「自転車旅行」にしなくていい
車旅との相性を考えると、「電動」と同じくらい重要なのが「折りたたみ」です。
DE01Xの折り畳みサイズは900×390×660mm。
車重はバッテリー込みで17.2kgです。


折りたためば、かなり小さくなります。
とはいえ、17.2kgあるので、決して「持って歩きたくなる軽さ」ではありません。
ここは購入前に知っておいた方がいいポイントです。

我が家のハイエースは2段ベッドキットを取り付けていて、上段にベッド。中段に自転車(青色の袋に入れてます)。下段にキャンプ道具。を入れて運用しています。
小さい子供が2人いるので、家族4人で安心・快適に車中泊できるような仕様になります。
輪行袋に入れて、そのまま車内へ。
これならキャンプ道具や車中泊用品と一緒に積んでおけます。
普通の自転車を積むとなると、
「今日は自転車を持って行く旅行」
として積載方法まで考える必要があります。
折りたたみなら、
「いつもの車旅に、とりあえず自転車も積んでおく」
くらいで済みます。
この差はかなり大きいです。
ベッドキットはこちらの記事をチェックしてみてください

この輪行袋は建築家の夫が学生の頃、ロードバイクで輪行旅をしていたもので、折りたたみ自転車にも問題なく使えたそうです。
使用している輪行袋はこちら
クルマから降ろして、数分で自転車になる
山中湖に到着したら、中段から輪行袋ごとDE01Xを取り出します。少しハンドルが飛び出ていますが、自転車全体が袋の中に入っていると、積載時にどの向きになっているのかわからないから、こうしているのだそう。


袋から出すとこんな感じ。


まずはハンドルを起こしてロックします。

ぐるりとタイヤを開くように自転車全体を回転させます。最後にサドルの位置を合わせれば完成。
慣れてしまえば、作業自体は1分程度。
もちろん傷をつけないよう丁寧に扱えば、もう少しかかります。
それでも、
「自転車を組み立てる」というほど大げさな作業ではなく、
クルマから降ろして、走れる状態に変形させる
くらいの感覚です。
旅先で使う道具は、ここがとても大切だと思います。
便利でも準備が面倒なら、そのうち使わなくなるからです。


コンポやその他取り付けアイテム・ディテールについて
ここからは自転車に近づいて、見てみます。
自転車の前から撮影したようで、左が右。右側が左と、少し見辛いですが。変速機とブレーキ周り。


ライト関係はこちら、USBで充電するタイプのもの。
前はVOLT200という200ルーメンのUSB充電式のライト
モードごとの使用時間は「ハイ: 約2時間、ロー: 約6時間、点滅: 約30時間」
後ろはRAPID MINI(ラピッドミニ)LD635という200ルーメンのUSB充電式ライト
モードごとの使用時間は「点灯:約3時間、点滅:約30時間、ラピッド:約5時間、グループライド:約20時間」


取り付けているのはこちらの商品です
キャットアイ(CAT EYE)|LEDヘッドライト&テールライトセット


奇しくも忘れてしまったバッテリーはこちらに取り付けられているはずでした。




DE01Xは27万円。高いのか?
DE01Xの現在の公式価格は278,300円です。
約28万円。
一般的な自転車として考えるなら、かなり高いです。
数万円のシティサイクルや、価格重視の電動自転車を探している人には、DE01Xはおそらく候補になりません。
でも、スポーツ自転車を趣味として見ている人なら、少し印象が変わります。
ロードバイクに数十万円を出す。
Bromptonのような折りたたみ自転車が気になっている。
自転車を移動手段だけではなく、趣味の道具として考えている。
そういう人であれば、
折りたためる。
電動アシストが付いている。
451ホイール。
外装10段。
油圧ディスクブレーキ。
というDE01Xの構成を考えた時に、
「なくはない価格なのでは?」
と思えてきます。
もちろん、安いとは思いません。
でも「高価な電動ママチャリ」として見るのではなく、
スポーツタイプの折りたたみ自転車に電動アシストまで付いたもの。
そう考えると、価格の見え方は少し変わります。
Bromptonなど、ほかの折りたたみ自転車と迷っている場合については、別の記事で詳しく比較したいと思います。
DE01Xが向いているのはこんな人
Daytona(デイトナ) DE01XはDE01シリーズの最上級グレードです。コンポはロードバイクに負けず劣らずのハイスペック。バッテリーなし(忘れても)でもスポーティーな乗り味を楽しむことができる。
外装10段変速。20インチ451ホイール。油圧ディスクブレーキ。そこに電動アシストを組み合わせています。
ここまで使ってみて、DE01Xは誰にでもおすすめする自転車ではないと思っています。
特に相性がいいのは、
・スポーツ自転車の走りも楽しみたい
・電動自転車っぽすぎる見た目は避けたい
・クルマに積んで旅先で使いたい
・10〜30km程度のポタリングを気軽に楽しみたい
・坂道では無理せず電動アシストを使いたい
・趣味の自転車として20万円台後半を検討できる
という人。
逆に、
・とにかく安い電動自転車が欲しい
・毎日持ち上げて階段を移動したい
・電車で頻繁に輪行したい
・折りたたみ時の小ささと軽さを最優先したい
という場合には、ほかの選択肢も考えた方がいいと思います。
DE01Xは、
「最も軽い折りたたみ自転車」
でも、
「最も安い電動自転車」
でもありません。
走る。
折りたたむ。
クルマに積む。
電動で楽をする。
この全部をほどよく両立したところに魅力がある自転車です。

■概要
シフター:シマノ10速を採用。
ブレーキレバー:ブレーキ操作時にアシストOFFで安全性を確保。パーキングロックも装備。
ハンドルポスト:高剛性な固定タイプを採用。
バッテリー/サドル:バッテリーは36V,9.6Ah。操作は電源ON/OFFのみ、モード切替なしのシンプル設計。グレーのバッテリーケース、サドルは専用品。
ペダル/チェーンホイール:右のみ取外式で折り畳み時の出っ張りを解消。チェーンホイールは53T。
タイヤ:KENDA KRITERIUM 20×1-1/8(28-451)エアバルブは仏式。
ディレーラー/カセットギヤ:シマノ105 10速を採用。カセットギヤは11-28T。
ブレーキ:テクトロ油圧システム、フロントφ160、リアφ140を採用。フロントのみクイックリリースを採用。
■SPEC
車体サイズ:1585×555×1005
折り畳みサイズ:900×390×660
適応身長:145~185cm
(サドル高さ805~950mm)
許容荷重:100kg(乗車する方の体重+荷物の重量)
ホイールサイズ:20インチ(ETRTO451)
ホイールベース:1065mm
車重:17.2kg(バッテリー含み)
変速:外装10段変速
バッテリー:36V/9.6Ahリチウムイオン、重量1.8kg
充電時間:5~6時間
補助最高速:24km/h(規制値)
航続距離※1:約70km※1
駆動補助付自転車型式認定番号:交N21-02
フレーム:A6061アルミニウム製/折りたたみ式
フロントフォーク:A6061アルミニウム製
ハンドルバー:540mm/ブラック
シートポスト:φ34×L580mm/ブラック
ブレーキ:油圧ディスクブレーキ
リアモーター:DC36V-250W
タイヤ:KENDA K1018(20×1-1/8)
エアーバルブ型式:仏式(英式変換アダプター付属)
シフター:シマノSL-4700R
ディレーラー:シマノRD-R7000
チェーンホイール:ツーピースタイプ(中空)/53T
GD値※2:3.01m/7.67m
カセット:カセット式10速/11-28T
チェーン:KMC/X10
ペダル:右側脱着式/アルミニウム製
収納性だけを追求した折りたたみ自転車ではなく、旅先で走るところまで考えられた自転車
という印象があります。
今回バッテリーを忘れたまま山中湖を走れたことも、その特徴をよく表しているように感じました。
車旅に自転車を1台積むと、目的地が出発地点になる
今回山中湖を走ってみて改めて感じたのは、DE01Xそのものの性能以上に、
クルマ+折りたたみ電動自転車という組み合わせが面白い
ということでした。
クルマなら、自宅から何百kmでも移動できます。
でも観光地に着いたら、大きなクルマは少し不自由になる。
そこで自転車に乗り換える。
クルマで大きく移動する。
自転車で小さく移動する。
徒歩でさらに細かく歩く。
この3つを使い分けると、旅先での自由度が一気に上がります。
特に電動アシストなら、坂道や距離をあまり気にしなくてもいい。
そして折りたためるから、普段はクルマの中にしまっておける。
つまり折りたたみ電動自転車は、
「自転車に乗りに行くための道具」ではなく、「車旅の続きを楽しむための道具」
として考えると、かなり面白い存在です。

以前は、
「自転車なのだから、自分で漕げばいい」
と思っていました。
でも、旅先で使うなら話は少し違います。
速く走る必要はない。
坂道で頑張らなくてもいい。
何km走ったかを競わなくてもいい。
電動アシストを使ってでも、
「もう少し先まで行ってみよう」
と思えれば、それでいい。
折りたたみ電動自転車は、自転車に乗りに行くためだけの道具ではありません。
車で到着した場所から、その先の旅を始めるための道具。
山中湖を走ってみて、DE01Xの一番面白いところはそこなのだと思いました。
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